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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『BATS 蝙蝠地獄』

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★★★★☆
やーな予感。やっぱし逃げちゃおっか。
アメリカの片田舎の町で発見された若いカップルの惨殺死体。検死の結果発見されたのは蝙蝠の爪痕だった。決して人を襲うはずのない蝙蝠が,何者かの手により人工知能が植え付けられ殺人兵器に変えられていたのだ。闇の訪れとともに増殖していく殺人蝙蝠。平和だった町は何万匹もの黒い翼に覆い尽くされ,人々は次々と殺されていった……。 (1991年 アメリカ)


「BATS」第1作。
地上波で放送があったものを録画視聴。
 もともと(モンスター・パニック系の中では)評価が高いということは知っていましたが、ここまで面白い作品だったとは。何気に冗談抜きで怖い部分もあったりして、かなり楽しめる映画でした。
 大きいタイプのモンスターを相手にする映画とは異なり、小さいからこそ倒しても倒してもキリがないし、一見立て籠もった状態に見えても小さな隙間から容赦なく入り込んでくる。町がコウモリに占拠されてしまうシーンでは、観ている側にも相当な疲弊感と相応の諦めムードを与えてくれます。大群大挙系では『スパイダー・パニック』というコメディタッチの痛快作がありますが、本作はそれとは真逆で基本的にシリアス路線。まさしく「蝙蝠地獄」のサブタイトルに相応しい内容になっていました。

 一般的に吸血ちっくなイメージが持たれやすいコウモリに何の説明もなく人を襲わせているわけではなく、殆どの種類は果実や虫を主食にしているので人間を襲うハズがない、と説明を入れているところも良し。普通のことに思えますが、この業界は意外と「細かいことはどうでも良いんだよ!」なノリでやっちゃっている作品も多いですからね。そういった細かい部分をフォローしてくれると嬉しいです。
 大群で町に飛来する様子などもテレビのドキュメンタリーで見たことのある映像そのものでリアリティを外していませんし、コウモリたちのやや誇張じみた醜悪な形相も、人間の作戦を読み切ってしまう頭の良さを見てしまった後では得体の知れない不気味さを感じさせます。

 そして特筆すべきはラストの小気味好さ。いつものパターンで〆め括るかと思いきや……。できるモンスター・パニックはひと味もふた味も違います。ぜひご鑑賞あれ。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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