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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『シャッフル』

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★★★★☆
ママ、死なせてしまうのはジムを殺すのと同じこと?
夫のジムや2人の娘と幸せに暮らしていたリンダ。ある日、彼女の元にジムが交通事故で死んだという衝撃の知らせが届く。あまりの出来事に悲しみに沈んだリンダだが、その翌日、信じられない事態が起こる。起床してキッチンへ向かうと、ジムが何事もなく朝食を食べていたのだ。しかしさらにその翌朝になると今度はジムは死んでいて、葬式のために多くの人々が集まっていた。混乱の中リンダはなんとか状況を把握しようとするが……。 (2007年 アメリカ)



少し前に地上波で放送があったので録画視聴。
 既に死んでしまった人間を過去を変えることで救おうと試みる時間モノの典型的なパターンのようでありながら、SF的なタッチやサスペンスフルな展開よりも夫婦間の愛情を描くことに重きを置いている異色作でした。
 主人公のリンダは子供たちに囲まれて幸せな生活を送っている一方、いつの間にか夫との関係が冷めたものになっていることを感じています。新婚当初の愛情溢れる夫婦の姿はいまはなく、どこで間違ってしまったのか何故かすれ違ってばかりでぎくしゃくした日々が続く。そんな中、不意にやってきた夫の死と、その運命を変えることができる可能性がある不可解な現象。
 ジムの死があった週の合計7日間がシャッフルされて訪れるのを知ったリンダは、ランダムに迎える事故前後の1週間で夫との関係を改めて見詰め直すことになります。

 家族ではなくある種の同居人という自覚の芽生え、夫が浮気をしようとしていたことなどが発覚しつつも、失って初めてわかるその存在の大きさを噛みしめる様。明日が何曜日になるのか、自分が何をできるのか、そして何をするべきなのか。すべてがはっきりしないままで、ただただ失いたくないという気持ちと過ぎ去りし日への後悔だけが募っていく。
 結果としてリンダは、最初の時間軸よりもさらに厳しく、深い絶望を味わうことになったのかもしれません。それでも、その1週間は彼女にとっては「あって良かった」と思えるハズの日々です。なので私は、これを安易にバッドエンドだと断じることはできません。ラストシーンで明かされるある事実は、間違いなく“幸せ”の証だからです。
 この結末にはちょっと、じんわりくるものがありました。こういう儚さと切なさが滲む話には弱いんですよね……。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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