2011.12/14 [Wed]
相棒 Season 10 第9話「あすなろの唄」
★★★☆☆
大学の微生物学研究室で、教授の高松肇が遺体で発見された。高松教授は、「バクテクロリス」という細菌から重油とほぼ同じ成分を作りだす画期的な研究を進めていた。当初は病死と思われたが、遺体の臭いに疑問を抱いた右京がにらんだ通り、硫化水素の吸引による窒息死であることが判明。共同研究者の栗田によると、高松教授なら高濃度の硫化水素を作りだすことも可能だというが、現場の研究室に硫化水素の痕跡はなかった。
罪を犯した人間に対しては冷徹に。僅かな希望すらも与えず、犯人の精神を徹底的なまでに潰しに掛かる右京さんが怖ろしい。今回の事件は犯人の目星も早い段階で勘付いていたわけで、わざわざ罠を張るように誘導して結果として罪状に殺人未遂を追加させたのは明らかにやりすぎですよね。ガスマスクを用意していたことから見ても犯人の行動がバクテクロリス全滅に繋がる可能性を考えていなかったはずもないですし。そういうところが右京さんらしさではあるのですが、神戸君もそのまま従っちゃっていて良いのかなぁ。犯人に対する追い詰め方が尋常ではなく、ストッパーがいないといつかとんでもないことになりそうな悪寒がします。
今週はラストへの布石の打ち方が特に上手かったです。ミステリ部分への伏線とはまた違う種類ではあるのですけど“青潮で青潮を殺す”といった発言や、途中で鑑定用に採取したサンプルを最後の最後でオチに活かしてくるなど、ストーリー上にかなり計算して各シーンを配置しており、それらの収束が見ていて気持ち良かったです。
2011年の『相棒』はこれが最後。後半戦スタートの次回、元日スペシャルは私の大好きな人質&交渉もの。これは楽しみにせざるを得ない!――でも元日は『ペケ×ポン』SPもあるんだよ…… (T△T)
スポンサーサイト
- at 23:25
- [相棒 Season 10]
- TB(0) |
- CO(0)
- [Edit]
Comment
Comment_form