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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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高里椎奈『闇と光の双翼 フェンネル大陸 偽王伝』

闇と光の双翼 フェンネル大陸 偽王伝 (講談社ノベルス)闇と光の双翼 フェンネル大陸 偽王伝 (講談社ノベルス)
高里 椎奈

講談社 2005-11-08
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★★★☆☆
手足なんです! だから……貴女達の一部に思って下さい。皆を守る為に戦わせて下さい。
こんな、国の為でもない、民の為にもならない戦いで、生命を落して良い筈がない

大国シスタス、ソルド王都を急襲。炎に包まれる美しき都、人質となる市民、強敵を前になすすべなく敗走するソルド軍。衝撃的な知らせを聞いたフェンベルクは逃げ遅れた親友・ロカを救うために戦場へ。その勝ち目なき強敵シスタス軍との戦い、フェンはある意外な行動に出る!


「フェンネル大陸 偽王伝」第4作。
 前作『虚空の王者』読了から2年も置いてようやく4作目。どんだけ経ってるんだって話ですね。
 パラクレスでの任務に失敗したフェンたち一行がソルドに戻ってみると、既に王都オゼイユがシスタスによって蹂躙された後で――。騎士団長シルフィードや重臣たちは辛くも逃げ延びたものの、制圧された街には未だに多くの人々が残されたままの状態であることがわかります。その中にはロカも含まれており、一刻も早く彼を助け出したいフェンの意思とは裏腹に、ソルドの国には王都を取り戻すのに充分な兵力は残っていない。かくしてフェンは助力を乞うためにリーク双貴国へと向かうことになります。

 王都オゼイユ奪還編となる今巻、4作目にしていよいよシリーズ全体の指針が見えてきました。今後はシスタスとの戦いを軸にストーリーが進んでいくようで、敵味方併せて新キャラも大量投入。役者が出揃った、といった感じです。
 中でもシスタスの将として登場するゴルディ・ゴードンが良い味出しています。敵国・自国の違いがある前にまず、人と人である。捕虜として囚われた彼とフェンの関係が言ってみれば平和実現への足掛かり、究極的な理想形なんですよね。
 はてさて、どうやって決着させるのか。続けて5作目に入ります。


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プロフィール

はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

当ブログはリンクフリーです。
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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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2011年に読んだ小説の          ベスト5はこれ!!

1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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