2011.11/16 [Wed]
映画『アイス・ツイスター』
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★★★☆☆
さあね、僕は科学者じゃない。パニックを創作して楽しむただの物書きだ。解決策はクソ研究者に任せる。
アメリカ政府が極秘に推進する、天候を制御し人工的に雨を降らせるプロジェクト。しかし、異常気象を解決するはずの最終計画は暴走する。女性科学者のジョアンは、元上司でSF作家のプライスに協力を要請。対策に奔走するが、低気圧は勢力を増大し、超低温竜巻“アイス・ツイスター”が発生。吹き荒れる絶対零度の暴風が、都市や人々を凍らせていく……。 (2009年 アメリカ)
BSで放送があったので録画視聴。
吹き替え版声優の演技が神掛かってます。プライス博士のファンの喋り方がキモすぎてワロタ。
当然のようにビデオスルー作品で“いかにも”な感じがするタイトルとパッケージですが、パニック映画好きとしてはやっぱり惹かれてしまいますね。モンスター・パニックも良いけどディザスターも捨て難い。
改めて説明するまでもなく、気象操作実験の失敗によって発生してしまったアイス・ツイスターをなんとかして食い止める!というお話です。目玉となるアイス・ツイスターをはじめ、使われているCGに多少の安っぽさが滲み出てはいるものの、全体としては結構頑張っている印象。死人が出てしまった事実に打ちのめされたり、きちんと死者を悼んだりもして基本は真面目なつくりです。
低予算ならではの悲哀で竜巻が発生する場所が田舎町や人っ子ひとり見当たらないただの原っぱという微妙なスケール感も、それはそれでリアル。分不相応なディザスター描写は極力避けて、そのぶんの時間を主要キャラクターを描くことに回したため、キャラもなかなか立っています。PC相手に奮闘するゲイリーの後ろで「あいつ絶対に友達いないぜ?」的なやりとりを長々と繰り広げるエリック&アシュリーとか、エリックとゲイリーのハイタッチが上手くできないでいるgdgdっぷりなど普通に笑える場面も多いです。
竜巻を消すための手段として大学的な施設からレーザーを発射してオゾン層に穴を空ける(意訳)といった超絶理論が炸裂するのですけど、それでさえ映画的なケレン味を考えれば全然許容できます。実現可能かはこの際問題じゃない。実際の「解決策はクソ研究者に任せ」ておけば良いんです。
例によって例の如く世間様ではボロクソに叩かれていますが、いやさ面白かったですよ。パニック映画で重要なのはやっぱりキャラ立ちですね。アシュリーも可愛かったし。
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