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積読本は積読け!!

300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『地獄の変異』

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★★★☆☆
このモグラは太っているから餌は多いはずね。問題はこれが食物連鎖の頂点に立つ生き物かどうかよ。
ルーマニア。地質学者のニコライ博士が、山脈付近にある巨大洞窟に、地球最大規模の水の流れがあることを発見。調査にはプロのダイバーたちの同行が必要と、精鋭ぞろいのジャックたちのチームに声がかかる。中世のテンプル騎士団を滅ぼした“翼をもった悪魔”が住むと伝えられる巨大洞穴に、足を踏み入れていく現代の冒険家たち。しかし調査を始めた矢先、爆発が発生。落ちてきた岩石で入り口が塞がれた! 彼らは地底人の支配する世界に閉じ込められてしまった……。 (2005年 アメリカ)


地上波で放送があったので録画視聴。
 原題は「THE CAVE」。いかにもB級C級Z級感満載の邦題に反し、内容の方はかなり真っ当。というか、そこらへんに転がっているような超A級ハリウッド映画と比較しても何ら遜色のないクオリティです。シナリオも演出もおかしなことにはなっていないし(モンスター・パニック映画の酷さをナメちゃいけません)映像も美しい。スケール感も抜群です。こういった作品を観てしまうと、やっぱり重要なのは予算規模なのかなぁと考えてしまうのが悲しいですね。

 閉鎖された狭い場所というイメージが付きまとう洞窟を本作では広々とした空間として描いており、これが舞台に立体的な深みを与えることに貢献しています。私も以前、何かのドキュメンタリー番組で観て衝撃を受けたのですけど、大きな洞窟って本当に広いんですよね。天井も高く、空間的にもかなりの余裕がある。動ける範囲としては野外と対して変わらなかったりするんです。
 唯一異なる点は、脱出するのが容易ではないということ。岩壁をロッククライムで踏破し、息の続かないような水路をひたすら泳ぐ。つまりこれ、モンスター映画に洞窟探検――ダンジョン攻略の面白さが付加されているわけです。 『ザ・グリード』や『ディープ・ブルー』、『エイリアン4』なんかもこのパターン。ただ逃げ切るだけ、倒すだけではなく、難攻不落のステージをクリアしていくハラハラ感も孕んでいる。個人的に超A級レベルとB級の境のひとつはそこだと思っています。

 だからといって後々の記憶に残る作品になっているかというと全然そんなことはないのですけど、とりあえず観てみて損をした気分にはならない良作エンタメです。あと、いわゆる“地底人”とはちょっとニュアンスが違うような。モグラだの(?)魚だの(?)人間だの(!)が寄生生物によってプリキュアメタモルフォーゼした姿なので。


って、12月の放送予定に『レッド・ウォーター/サメ地獄』 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
これまでに何度も観る機会を逃しているので今度こそは!


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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2011年に読んだ小説の          ベスト5はこれ!!

1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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