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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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はやみねかおる『モナミは世界を終わらせる?』

モナミは世界を終わらせる? (銀のさじ)モナミは世界を終わらせる? (銀のさじ)
はやみね かおる カスヤ ナガト

角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-09-27
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★★★☆☆
いいじゃない、平和で。平和が嫌いな奴がいたら、ここに来てほしい。
わたしが、拳で平和の良さを教えてやるわ。

「おまえ、気づいてないだろうけど、命を狙われてるんだぜ」 突然あらわれた男に、真野萌奈美は言い放たれた。「世界の大事件と、おまえを中心に学校で起きることが、同調している」男の信じられない言葉は、実際に起こった事件で証明される。不確定要素として命を狙われる萌奈美と、彼女を守ろうとする男。なぜ、同調が起こるのか? 二人は大がかりなトリックに挑む。そして、世界は……?


はやみねかおる作家生活二十周年記念作品。
 強気で前向きな究極のドジっ娘・真野萌奈美と変態シスコン忍者・丸井丸男のコンビが世界の滅亡を阻止するために奮闘する現代ファンタジーです。モナミの周りで起こるちょっとした出来事の数々が世界情勢にシンクロして下手をすると第三次世界大戦突入、果ては地球が破壊されてしまうことすら有り得るという超設定ながら“どうしてそうなるのか”の部分に関しては(あくまでもファンタジーの枠組みの中として)相応の説得力を持っています。厳密に突き詰めると宇宙規模だけでなく世界規模の部分にもそれなりの関連付けが欲しくはありますけども、それでも最終的なオチの付け方も効いており、はやみねかおる自身があとがきで述べている「推理小説的要素を放り込んだファンタジー」の域には充分達していました。

 モナミと丸男の憎まれ口を叩き合いながらも守り守られの関係も王道なキャラ配置で良かったです。作品自体にもう少しボリュームがあったりすると恋愛関係にまで発展しそうなものですが、この文量ではそこまでは望めなかったですね。ぎりぎりで足が掛かったかな、といったところです。
 ドジっ娘の一人称で物語を進めた点についてはやや微妙。ステータスとしてのドジっ娘は一に可愛く二に可愛く、兎にも角にも可愛さ重視なのです。そのため、心の内が覗けてしまう一人称はどうしても“わざとっぽさ”が出てしまい、天然な可愛さかが表現し難くなります。特にモナミの場合、はやみね作品ではお馴染みの開き直り型元気っ娘なのであまりドジっ娘らしく感じられないのが瑕でした。
 神田川永遠の存在が謎のままなので続編も或いは出るかもしれません。「後夜祭で、つかまえて」の神田川創人君と何らかの関連があったりするのかな。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

当ブログはリンクフリーです。
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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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