2011.10/12 [Wed]
ルーファス・バトラー・セダー『スター・ウォーズ名セリフ集:はるか銀河の彼方 心に残る11シーン』
![]() | スター・ウォーズ名セリフ集: はるか銀河の彼方 心に残る11シーン (しかけえほん) ルーファス・バトラー・セダー 富永和子 大日本絵画 2011-08-16 売り上げランキング : 279351 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★☆☆☆
ページを開くと同時に動き出す、スキャ二メーションブック。ご存知、「スター・ウォーズ」映画6作品から、11の名場面を再現。ヨーダやルーク・スカイウォーカー、ダース・ヴェイダーら魅力的なキャラクターが、名セリフと共に息を吹き返します。ファン必見!!
……ううむ、これは。
スキャニメーションなる技術によってページを開くだけで絵が動くところは確かにすごいですし、それだけとってみれば文句なしに素晴らしい。素晴らしいのですが、、、これを欲しいかと訊かれるとちょっと答えに臆してしまう。いくら特殊仕様の本とはいえ、24ページで2000円はコストパフォーマンスが悪すぎます。
しかも、仮にも心に残る11シーン、名セリフ集と銘打っておきながら実際にはそれらしいものはジャンゴ・フェットとヴェイダー卿の2つのみ。他にもトーン・トーンで走ったりAT-ATをロープで倒したりする場面がピックアップされているのですけど、お世辞にも名シーンや名セリフと言える代物ではありません。察するに、スキャニメーションしたいシーンがまずありきで、セリフ等々は二の次で作られたんじゃないかと。そうでなければトリのデス・スター破壊も「え、これ?」といった感じです。
まあ仕掛け絵本の時点で間違っても大人向けではないと思うし、購入者の大部分は小さい子へのプレゼントが目的になるとは思うのですけれど、それにしたって内容と価格が見合っていないって。本文が殆どないのに原書の2倍の値段するし。『クローン・ウォーズ』のフィルムコミックといい、これといい、『ルーク・スカイウォーカー伝』といい、どうしてスター・ウォーズ書籍はこうも売れなさそうなものばかり訳出するかなぁ。いまの日本でSWにそこまでの余裕はないんだよ!
これじゃあ、売れない→出さない→さらに売れない のスパイラルに陥って首を絞めるだけだと思うのだけど。
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