2011.09/22 [Thu]
映画『ブルー・ストリーク』
![]() | ブルー・ストリーク [Blu-ray] ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2010-04-16 売り上げランキング : 11571 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★★★
何者だ? ――マローンさ。
L.A.。宝石泥棒のマイルズは2千万ドルのダイヤモンド“ブルー・ストリーク”の強奪に成功したが、仲間のディーコンの裏切りに遭い、建設中のビルにダイヤを隠してから逮捕された。2年後、出所したマイルズは宝石の隠し場所がロス警察37分署になっているのを見て愕然とする。あきらめられないマイルズはマローンと名乗り、なんと刑事になりすまして署内に潜入。ところがひょんなことで見込まれた彼は若手刑事のカールソンとコンビを組まされ、経験をいかして窃盗課のトップに踊り出たりと事態は妙な方向に。
(1999年 アメリカ)
ジャンルとしてはアクション・コメディになるのでしょうか。強盗が逮捕される直前に盗んだダイヤを隠した場所が、出てきてみると警察署になっていたというなんともおマヌケな設定で始るこの映画、もう何度観たことか。
さっさとダイヤを回収して逃げ遂せるつもりだったのに何故か成り行きで事件捜査を命じられ、泥棒としての直感から次々に事件を解決。元来のお調子者な性格も相俟って署の人気者となり、とんとん拍子に主任刑事のポストにまで収まってしまう。とんでもない偶然と幸運がいくつも重なってデキる刑事として一目置かれる存在へとなるにも関わらず、本人にとっては1mmたりとも嬉しくないどころか、周囲の期待が自らの首を絞めてどんどん抜け出し難い状況に陥っていく残念さがとことん笑えます。
気弱で真面目な新人くんや縄張りを巡って険悪な間柄だったFBI捜査官にも捜査を進める過程で認められ、仲間の警察署員たちには絶大な信頼を寄せられる。マローンもマローンで人が好いものだから、なんだかんだで情が移って彼らを見捨てることができない。普段はへなちょこな三枚目ですが、終盤の国境越えのシーンではそんなマローンがヒーローに見えてきます。
正体がバレまいかと冷や冷やさせられながらも圧倒的なテンポの良さで最初から最後までいっきに駆け抜け、最終的にはちょっとハートウォーミング且つ爽やかに〆る。うーん、やっぱり大好きだ。
スポンサーサイト
Comment
Comment_form