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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『デス・サファリ サバンナの悪夢』

デス・サファリ サバンナの悪夢 [DVD]デス・サファリ サバンナの悪夢 [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2009-06-03
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★★★★☆
あんたら観光客はプール付きの贅沢なロッジに泊まって
家に戻ったら「野生の動物を見てきた」って話をするんだろうがな、ここじゃあんたの方が見世物だ

休暇を利用し,アフリカにやってきた一組の家族。エイミーと再婚相手の子供であるジェスとデヴィッドの3人はサファリ・ツアーに出かけるが,ガイドの不用意な行動でツアーは惨劇に変貌する。ライオンに襲われるガイド,そして車の中に閉じ込められてしまう3人。広大なサバンナの中,救助隊も現れず絶体絶命の状況の中,果たして無事に生き延びられるのか!? 息つく間もないサバイバルゲームの幕が今、開ける……。 (2007年 アメリカ・南アフリカ)


 今月号の『DVD&ブルーレイでーた』で組まれていた危険生物特集に載っていて興味を惹かれたので借りてきました。サバンナの大草原で腹ぺこライオンが人間を襲うモンスター・パニックです(モンスターなの……か?)
 ジャケット写真こそB級感丸出しですけれど中身は予想外にしっかりしています。継母と娘のぎくしゃくした関係はパニック映画ではお決まりのように用いられる常套手段なのですが、本作ではそれが取って付けたように見えない程度にはしっかり描き込まれており、関係性の変化がきちんとストーリーの中心になっている。憎たらしく反抗的だった娘っ子がエイミーのアイディアに対して「良い思いつきだね」と言ったシーンには、不覚にも感動してしまいました。

 家族を追け狙うのが怪物なんかではなく単なる野生のライオンであるのも思いの外怖ろしい。もしもサバンナで置き去りにされてしまったら……という“有り得ないこともない”シチュエーションが妙なリアルさを生み出すからです。現にサファリパークの事故なんかは日本でも実際に起こっていて、丸っきりの他人事とは割り切れない部分があるんですよね。
 撮影には本物のライオンを使い、演出も上々。カメラワークでの煽りも巧く、だだっ広い草原を一歩車の外に出ることさえ憚られるような恐怖空間に見事に変貌させ、観ているこちらも緊張の糸が張りっぱなしでした。
 「野生動物は人間を恐がって普通は襲ってこないハズ」との真っ当すぎる意見を「腹が減ればなんだって喰う」のひと言で一蹴してしまうところも説得力があります。そりゃそうだ。背に腹は代えられない。逃げ続ける人間を執拗に追う姿に違和感を覚える人もいるようですが、何日も満足した餌にありついていないライオンちゃんが狩れそうな獲物を見つけたんだもの。みすみす逃がすわけがありません。

 数日間も車に閉じ込められていて尿意と便意は大丈夫なのかとか、雄ライオンも狩りに参加するのかとか、雨水をペットボトルに確保すれば良いのでは、とか――まあ、色々と思ってしまわないこともないですけれど、総じて出来が良かったです。ラストも絶妙な表現方法でJホラーエンドと似ているようで少し違う。モンスター・パニックとしての質は高い作品です。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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