2011.08/30 [Tue]
映画『アリゲーター』
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★★★☆☆
ママもハゲが好きなのよ。家系らしいわ。
少女マリサは、小さなワニのペットを可愛がっていたが、父親がトイレに流してしまい、そのまま下水溝へと姿を消した。それから12年。アメリカの中西部の小さな町で恐ろしいバラバラ事件が発生した。何かに喰いちぎられたような無残な死体の数々が地下溝で発見されたのだ。やがて市警の腕利き警部デイビッドが動き出し、レポーターが襲われながらもフィルムに残した証拠写真をもとに、下水溝一掃の大作戦を実行に移す。そして美しく成長し、爬虫類学者となったマリサに協力を求める。町中を恐怖の底に落とし入れたその怪物こそ、12年前に自分が失ったあのワニであることを、マリサは知る由もなかった……。 (1980年 アメリカ)
「アリゲーター」第1作。
実はこの作品、小さい頃にテレビで観て衝撃を受けた記憶があり、何という作品なのかずっとわからず終いで探していたのですが遂に特定し、再鑑賞と相成りました。下水道に巨大ワニが!という強烈なビジュアルは一度見たら忘れられません。自分の生活しているそのすぐ下に巨大な空間が広がっていて、得体の知れない「何か」が潜んでいる。それが怖くもあり、一方でロマンを醸します。
なんというか基本的に昔から趣味が変わっていないみたいです。そりゃあ幼稚園児の段階でこんな映画を観てしまったら、モンスター・パニックを好きにならざるを得ないですよね。
「下水道には巨大なワニがいる」という設定はアメリカの有名な都市伝説が元ネタです。UMA関連の書籍でもたまに取り上げられている話題なので割と聞いたことがある人も多いハズ。
私自身、ゲリラ豪雨対策で地下に作られた大規模貯留施設を見学に行ったことがありますが、ライトを消したら明かりなどまったくなくて一歩先すらも見えず、それでいて闇の中に延々と続いているスペースが果てしない広さを感じさせる不思議空間でした。都会の地下にあんなスペースがあることも驚きだし、何がいてもおかしくないと思わせる怪しさが確かにある。そんなところにワニが身を潜めているのだからぞくぞくします。
本作ではアリゲーターが怪獣さながらに道路のコンクリートをぶち割って外に姿を現しますが、そんな演出はむしろいらなかったくらい。入り組んだ限定空間内・逃げ場ナシのシチュエーションで、どこかにいるかもしれない恐怖と闘うのが面白いんです。個人的にはそこがマイナスポイントでした。
何故か全編に渡って徹底したハゲネタで弄られる主人公が憐れというか、役者さんは怒って良いと思うよ? てか、それ以前にわざわざ弄る必要があったのだろうか。その謎さ加減もB級映画。
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