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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー』

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★★☆☆☆
もし僕に子供が生まれたら、君みたいな忍になってほしいと思うよ
綱手から任務を受けたナルトは、サクラ、ヤマトとともに抜け忍ムカデを追い、砂隠れにある廃墟「楼蘭」に辿り着いた。ムカデの狙いは廃墟地下深くに眠る龍脈だ。決着をつけるべく廃墟の奥深くナルトは向うが、ムカデが解放した龍脈のエネルギーに飲み込まれてしまう……。意識を失ったナルトが目覚めると、見たこともない光景が広がっていた。天空にまでそびえるいくつもの塔に囲まれた街。何が起こったのかわからないまま、再びムカデを探し始めたナルトは、街の女王サーラと出会う。そこは、栄華の絶頂時代にある「楼蘭」の街だった。若き女王サーラは民に愛され、街は平和だったが、謎の大臣アンロクザンが恐ろしい兵器を作っているという黒い噂が広がっていた……。同じ頃、恐るべき陰謀を知った三代目火影・猿飛ヒルゼンは、ミナト・チョウザ・シビ・カカシの四人一組(フォーマンセル)に指令を下す。 (2010年 日本)


劇場版「NARUTO-ナルト- 疾風伝」第4作。
BSデジタルで放送があったので録画視聴。
 『NARUTO』は原作しか読んでいなかったのでアニメ版は初めてです。親を知らずに育ったナルトが20年前にタイムスリップし、若き日の父親と出逢うというストーリー概要が明かされたとき、これだけは絶対に観ようと決めていました。
 受け継がれる意思、生き続ける想い――。世代交代は『NARUTO』の大きなテーマのひとつでもあり、ナルトとミナトの邂逅は字面以上に大きな意味を持っています。持っているハズなのです。しかし残念なことに本作ではその最大のトピックが物語にまるで活かされていません。よくここまで外せたなと思ったくらいです。ふたりが絡んでいるシーンがめちゃくちゃ少ない。視聴者はもっとがっつり共闘、一緒に行動している様が観たいんだよ!

 おまけに脚本家に力量が無く、複数人を同時に動かせない体たらく。ミナトたちが他にやらなければいけないことがある、とサーラの護衛をナルトに任せるのですが結局何をしていたのかがまったく伝わってこない。子供カカシも殆どフェードアウト状態だし、終盤戦に至っては明らかに参戦できるであろうチョウザとシビが何故かナルトを援護しに来ません。観ていて、いまあの人は何してるの!?と感じる場面が多々ありました。
 そのムカデ戦にしても、ナルトが1度目に螺旋丸を撃った際、ミナトたち3人は明らかに目撃していたにも関わらず無言で棒立ち状態。解放した民衆もまったくのノーリアクションで、これじゃあ生ける屍です。そもそも楼蘭の民はあれで全員なのかと。街の規模に対してあまりにも少人数ですよね? 傀儡の民衆に対して傀儡の女王に手を振らせたのも意味不明です。両方とも自分が操っている傀儡なのに、その行為のどこに必要性があるのかがわからない。一にも二にも脚本が酷いです。

 タイムスリップものとしては破綻なく纏められ、“今後の展開”に繋がるセリフ(あくまでも映画版の時系列から見ての今後で、公開時には原作の方で既に描かれていた出来事ですけど)があったりした点は素直に評価したいところ。
 それにしても『NARUTO』の世界観というか、技術レベルが未だに理解できない。この映画でエレベーターが出てきたけれど、アレはOKなのか……?


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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