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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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スター・ウォーズ クローン・ウォーズ 2nd season 第18話「いにしえの巨獣」


 通常放送に戻ったので1ヶ月ぶりに『CW』感想。前話「七人の傭兵」に続いて今回も日本映画リスペクト回です。しかも今回はゴジラ! 『SW』で怪獣ものをやってしまおうという暴挙はネタに困ったのかしら。
 少しディープな話をすると、そもそも日本における怪獣へのスタンスは殆ど唯一無二なものがあり、アメリカのモンスター映画とは根本的に違います。「平成仮面ライダー」を手掛け、昨今の大ヒットにまで導いたプロデューサー(にして諸悪の根源)白倉伸一郎が『MOVIEぴあ』で日本とアメリカのヒーロー像の違いについて語っていましたが、それは怪獣もまた然りなのです。

 日本の着ぐるみ特撮は怪獣そのものを人類の敵として設定している一方で、同時に愛嬌あるキャラクターとしての側面も持たせています。カッコ良さだったり、可愛さだったり。末永く愛されるようにとキャラクター性を重視して生み出され、またそれが受け入れられている。
 逆にアメリカのモンスター映画はそういうことはなくて、モンスターはあくまでも主人公が越えるべき障害・立ちはだかる壁・倒すべき存在なのです。シビアというかなんというか。目玉というよりはストーリーライン上の一要素に過ぎないんですね。日本でバラゴンのフィギュアが売り出されたら売れるだろうけど、アメリカで『クローバーフィールド』のモンスターがフィギュアになってもたぶん殆どの人が見向きもしないと思います。
 わくわくして胸をときめかすような、そういった憧れの対象としての「怪獣」はアメリカでは絶対に作れない。なぜなら感性が違うから。アメリカ版『ゴジラ』が日本で散々叩かれたのも、結局はそういったところが原因です(私は続編アニメも含めて好きですけど)

 今回の怪獣回もやっぱりジロビーストはキャラ立ちしておらず、“大きな怪物”の域を出ていません。これだったらアクレイやネクスー、バンサといった既出の大型動物と大して変わらないじゃないですか。SW×怪獣という新たな化学反応を生み出すせっかくの機会をまるで生かせていない。うーん、勿体ない。
――と、まあ特オタの端くれとしてはその思いの丈を熱く語らざるを得ないのでした。お付き合い、ありがとうございます。


ちなみに来週月曜日からの1週間、BSで 3rd season の全話一挙放送があるそうなので
少しでも早く先を観たいという方は要チェックです。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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