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映画『ハンニバル』

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★★☆☆☆
全米中を震撼させたバッファロー・ビル事件から10年。ヴァージニアで勤務についていたFBI捜査官のクラリス・スターリングは、麻薬売人イヴェルダをやむなく射殺したことで、マスコミやFBI内部から厳しい非難を浴びていた。そんな彼女の窮地に目をつけたのは、大富豪のメイスン・ヴァージャー。自分の顔をつぶしたハンニバル・レクター博士を執念で追跡していた彼は、政界入りを目指す司法省のポール・クレンドラーを巧みに利用し、クラリスをレクター狩りの任務につける。一方、フェル博士と名前を変え司書をしつつイタリアのフィレンツェに潜伏していたレクターは、クラリスに手紙を送っていた。 (2001年 アメリカ)


「ハンニバル・レクター」シリーズ 第2作。
 随分前に地上波でやっていたものですが、まだ感想を載せていなかったので。本作では脳みそを食すシーンもあり、まさしくカニバル・レクターの本領発揮なグロシーンが用意されている……ハズでした。しかしそこは地上波放送。精神衛生上よろしくないシーンは全カット。おかげで終盤はカットカットで何をやっているのかまるでわからずに終わってしまいます。テレビ用に編集したせいで完全に破綻してしまっている。これはテレビでやるべきではないでしょう。

 そうとなったらここはDVDでも借りてくるのが筋なのかもしれないのですけど、これがまたそこまでしてわざわざ見返そうというほどでもないのです。ぶっちゃけ、つまらない。
 メイスンとの対決はレクター博士が圧倒的に格上なため、盛り上がりや緊迫感は皆無。腹を空かせた豚たちがレクターとクラリスを完全にスルーして他の人間だけ食べるところなんかまるで意味不明。劇中で犬がやられたようにレクターに気圧されたのだというならそれでも良いです。でも、それならそれできちんと描写をしておかないと。そうじゃなければ単なるご都合主義にしか見えません。

 クラリス役が交代してしまったのも残念。あの可憐なクラリスがヒステリックなおばさんになってしまった。
 アメリカは“キャラ”を記号で捉え、日本は“中身”を含めてキャラクターとして捉える。そういった文化の違いがあるのは重々承知していますが、それでも主人公格の女優が代わってまで続編を出そうとする姿勢はキャラクター、ひいては作品そのものを軽んじているようで基本的に好きではないです。
 レクターとクラリスの関係が単なる恋愛ごとに成り下がっているのも微妙。このシリーズはここで鑑賞打ち切り決定。続きはもう観ません。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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