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映画『プテラノドン』

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★★☆☆☆
死んだ仲間たちに何か意味があると思うのか?
彼らの親にどう伝えれば良い? 研究で亡くなりましたとでも言うのか?

トルコの森林の奥にある火山に恐るべき秘密が潜んでいた。完全な状態で保存されていた恐竜プテラノドンの卵がまもなくかえろうとしているのだ。突如現代に甦ったプテラノドン。古生物の化石が眠るティナラ山に向かったラブクラフト教授と学生たちの研究チームは、突然翼手竜の大群に襲われる。さらにその森には潜伏中のテロリストとバーグマン率いるアメリカ軍部隊も足を踏み入れており……。 (2005年 アメリカ)


調子に乗って本日、2本目の映画レビュー。こちらも地上波でやっていたものです。
 実はこれ、前から観たかった作品でした。プテラノドンが襲ってくるなんてどんな映画になるのだろうと期待せずにはいられません。勿論、その期待が裏切られることは最初から覚悟しているわけですが。
 プテラノドン復活の理由が「知るか」で片付けられるアバウトさはいっそ清々しいほどの開き直り。予想の斜め上をいった超展開なオチもまあ良いでしょう。そういう山なんですね、わかります。

 しかし本作の酷い部分はそんな設定面ではなくてCGです。しかも主役(?)であるプテラノドンはそこまで悪くないから始末が悪い。確かに地面に近付くにつれて妙に動きがカクカクしていたり、変に蟹股になったりはしていますが飛んでいるときに限っていえばそこまで問題なく見られます。
 では何がダメだったのかというと、ヒツジなんです。プテラノドンに連れ去られたヒロインを救出するために彼らの巣に投げ込まれたヒツジのCGがとにかく酷かった。なんじゃこりゃ、とかいうレベルではない。ヒツジかどうかなんて言われなくちゃ判別できないし、そもそもどうしてヒツジをCGで描いちゃったのかが理解できない。ヒツジの1匹くらい、着ぐるみでも本物でもいくらだって用意のしようがあるだろうに。
 そして同じくヒロイン救出時の綱渡りの合成。明らかに合成とわかる不自然さには苦笑せざるを得なかったです。なんというか、プテラノドンよりも他の部分で粗が目立っているのってどうなの。
 プテラノドンにしてもCGよりもたまに出てくるアップ用の造形物の方が圧倒的に出来が良い。全体にCGに頼りすぎて失敗しています。

 無駄にスプラッター描写が入っているわりに、そのスプラッターな部分がなんともしょぼかったりして、そういうところでいちいちマイナス評価を稼いでくれる残念な映画です。かと思えば生きたまま雛に啄まれる特殊部隊員が内臓丸出しなのにいつまでもぴくぴくと動いているなど、ちょいちょい無駄にリアリティを保とうとしているのがまた困る。
 だいたいスプラッターの被害に遭われた方々の大半はプテラノドンに触れられただけでぽろぽろと体が崩れちゃいますからね。おまえらはプリンか。一方でプテラノドンに攫われてもまったく無傷なまったく人もいるからまるで理屈が通らない。とりあえず見せたいからやっちゃいました感がハンパないです。

てゆーか。開始5分で気付いちゃったのですけどこの映画、原題が『Pterodactyl』じゃないですか。
プテラノドンじゃなくてプテロダクティルスじゃん!!


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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