2011.06/23 [Thu]
成瀬史弥『平成仮面ライダー変身伝』
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★★★☆☆
平成仮面ライダー全12作品、総勢100人以上の熱き「変身者」たちが集う!! 初代平成仮面ライダークウガの“五代雄介(オダギリジョー)”から、最新のオーズ“火野映司(渡部秀)”まで、仮面ライダーとして戦った勇者の歴史がこの一冊に! 各作品に登場した、変身者以外の登場人物を紹介する“人物FILE”も多数掲載! 放送された時系列で全12作品、100人以上の仮面ライダーの「変身者」を詳細に解説した、ライダーファンやイケメンファンは必読のフルカラー完全スペシャルガイド! 勇者である彼らのひとりひとりの物語を、ここに伝えよう。
「平成仮面ライダー伝」第2作。
よほど前作の売り上げが良かったのかまさかの第2弾です。前回はライダーのみに特化して書かれていましたが、今回はなんと変身者のみを扱った他に類を見ない本になっています。イケメン特撮俳優の写真寄りのガイドブックとはまた違う、言うなれば“ライダー変身者図鑑”のような趣。これはちょっと珍しい。
特ヲタのみならずライダー出身のイケメン俳優が目的の女性陣も購買層として取り込めそうなので、もしかしたら前作以上に売れるかもしれません。いや、やっぱりライダーが載っていないと売れないのかな? そこらへんはよくわからないのですが。
こういった割り合い一般向けのライダー本が書店に並び、さらに続刊まで出るところに昨今の「平成ライダー」人気を実感しますね。
実は一昨年の『仮面ライダーディケイド』以降、「仮面ライダ」はブームといって良いほどのキラーコンテンツと化しているらしいのです。映画の本数からして春の『電王』、夏の現行作品の劇場版、冬の『MOVIE大戦』と年3本の制作体制。公開すれば大ヒット確実。内容はアレですけど、とにかくこれが売れに売れている。
特にオールライダーで大バーゲンをやった『ディケイド』からの特撮出戻り組が多いと聞きます。となるとそういった人たちは少し前の作品にはあまり明るくないわけで。本書はそういった時勢に上手い具合に乗って成功した非常にニッチな企画だといえるでしょう。
『ディケイド』のリ・イマジネーション組に大量のページが割かれているといういまいち首を傾げたくなる構成も、そんな背景を鑑みれば当然の流れのようにも思えました。
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