2011.06/02 [Thu]
古野まほろ「とあるホワイダニットの練習曲」
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★★★★☆
5月刊の新刊『命に三つの鐘が鳴る』に寄せての古野まほろによるショートエッセイ。
何この表紙の娘、可愛すぎる! AKB48の山内鈴蘭という娘らしいです。AKB48はiPodに軽く100曲ほど入っているけれど別段メンバー自体に興味があるわけでもないので、全然知りませんでした。
普通のヘアスタイルに見えて左側だけ編み込み入れているところが特に良い(そこか
こう、ちょっと珍しい髪型の女の子って惹かれますよね。ちょっとアニメ的なものに毒されすぎているかもしれません。
――いや、まぁそんな特殊めな性癖の話はどうでもよくて。発売中の「小説宝石」に掲載されていた古野まほろのエッセイです。
「メフィスト」でいうところの「ノベルスあとがきのあとがき」に当たるような1ページエッセイで、この度発売された単行本にはあとがきが載っていないため、実質これがあとがきといって良いと思います。
タイトルどおり、今回まほたんがホワイダニットを主題にした理由、そこで試みたことが述べられているのでまほろファンは必読でしょう。確かに、『命に三つの鐘が鳴る』は古野まほろ的な探偵小説とホワイダニットが見事に融合された作品でした。ホワイダニットの可能性の追求と、新しい形態の開拓。まほたんの狙いは間違いなく成功しています。
これはきちんと単行本に収録しておいてほしかったなぁ。文芸雑誌は基本的に赤字出版らしいからいかにして購入させるかという大人の事情的な問題があるのだろうけど。
で、このタイトルはやっぱり『禁書目録』が元ネタなのかしら。
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