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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(7)』

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈7〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈7〉 (電撃文庫)
伏見 つかさ かんざき ひろ

アスキー・メディアワークス 2010-11-10
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★★★★☆
好きよ……あなたの妹が、あなたのことを好きな気持ちに、負けないくらい
「お、おまたせっ」 顔を上げると、照れくさそうな微笑みを浮かべている……俺の彼女がそこにいた。俺の愛しい恋人である彼女の名前は、高坂桐乃。「あんたのこと…“京介”って、呼ぶから」「だって、その方が……恋人っぽいじゃん?」めちゃくちゃ仲の悪い兄妹だったはずの俺たちが、こんなただならぬ関係になっちまうなんて……まるで悪夢だ。夏休みに入ってからというもの、俺の周りでは恋の話題が尽きやしない。「待て…殺さないでくれ…」あやせの家にお呼ばれして、楽しい一時を過ごしたり。「――妹に彼氏ができたかもしれない」「責任を取ってもらいますわ、京介さん」友達から人生相談(?)をされたり。そして一年ぶりの『あのイベント』も――。


「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第7作。
 新刊発売前になんとか追いついたっ! いや、明日ですけど。
 麦わら帽子にワンピース姿の夏のお嬢さんは、私の中で女の子のイデアというべき恰好なので巻頭ピンナップの白猫さんはどストライクすぎて直視できませんでした。まあ、細かい注文をつけると色白よりも少し日に灼けた褐色肌の方が好みなんですけど、あまり熱く語ってしまうとどん引きされてしまいそうなのでこのへんで(前巻のリアの件もあるしね)

 そんなこんなで真夏の恋愛編、上巻です。はいはい釣り乙釣り乙。こんなことだろうと思ったよ!
 引っ張る必要があったのかどうかさえ疑問な偽装デート編で始まった第7巻。しかしこの展開が後々の布石だったから侮れません。桐乃が兄を想う気持ちと、京介の桐乃への兄心。片方が意地っ張り娘でもう一方が鈍感野郎なのでこじれるこじれる。行き違いすれ違いが不和を生み、やがて「俺妹」史上最大の修羅場に突入します。

 ただし、これが私の知ってる「俺妹」である以上、桐乃ルートなんて最初から存在していません。この手のジャンルにありがちなそういった近親相姦的恋愛はあくまでも排除し、純粋に兄妹愛を描いているのがこの作品だと思うんです。
 だから今回の桐乃の行動原理もあくまでも「大切な兄貴を他人なんかに取られたくない」であって、言ってみれば京介が御鏡さんに言ったことそのまんまなんですよね。桐乃は溜め込む娘だからそのことを素直に伝えられかっただけで。
 と同時に。桐乃があのタイミングで「彼氏がいる」なんて言い出した理由は、おそらく黒猫に発破を掛ける意味合いが大きかったのでしょう。キス云々と言い出した時点で、直前の京介と黒猫の会話を意識していることはほぼ決まり。そう考えれば黒猫と桐乃の仲違いの理由も明瞭です。

 桐乃にしてみれば敢えて自分が泥を被ることによって親友の背中を押したのだけど、自分のお兄ちゃん子な部分とのせめぎ合いでフラストレーション→京介の「彼氏は認めない」発言がトドメでパンク。これが一連の真相でしょうね。
 今回に関しては全面的に京介が悪い。鈍感なのもほどほどにしないと周りを傷つけるだけです。そして個人的には麻奈実ルートは揺るぎないと思っていたのに黒猫に奔ったのが気に食わない。
 次巻が今回最後に京介が述べた結論に至るまでの話なのか、或いはその結論が出た後からのスタートなのかは知りませんが、これは確実に泥沼必至。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

当ブログはリンクフリーです。
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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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