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積読本は積読け!!

300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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全民煕『ルーンの子供たち 冬の剣(1)』

ルーンの子供たち 冬の剣1 (Next novels)ルーンの子供たち 冬の剣1 (Next novels)
ジョン・ミンヒ ゆーげん

宙出版 2010-10-19
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★★★★☆
ボリス、岩になれないのだったら貝になれ。
内側が柔らかであったとしても、誰にもそれを見られないように固く殻を閉ざすんだ。
心の奥底で涙を流すのまで禁じたりはしない。

「雪の鎧」と「冬の剣」からなる漆黒の歴史をもつ魔法武具――ウインターボトムキット。その伝説の武具を代々守る剣士の家に生まれた少年ボリスは、兄・イェーフネンと剣の練習をするのが好きだった。そんな日々に突如、終止符が打たれる。ウインターボトムキットを狙う叔父に襲撃され、全てを破壊されたのだ。生き延びるため、禁忌の地・エメラ湖へと向かった兄弟の前に現れたのは、死の闇をまとった赤い目の魔物。絶望の瞬間、ウインターボトムキットがまぶしい光を放ち…!?


「ルーンの子供たち 冬の剣」第1作。
 韓国のファンタジー作家・全民煕(ジョン・ミンヒ)によるオンラインゲーム『テイルズウィーバー』の原作小説です。韓国産の小説は初めて手に取ったのですが、登場人物が横文字表記な異世界ファンタジーだったこともあって何ら違和感なく読了。ついでにいっておくとゲームを知らなくても全然大丈夫でした。

 ストーリーは何不自由なく暮らしていた領主の息子が侵略により故郷を追われ、絶望の中で放浪を余儀なくされるという王道的展開から始まります。こういうところは万国共通のフォーマットなんですね。
 寄辺を失い、生き延びるために「成長すること」を余儀なくされた兄弟。いつも笑いかけてくれた兄は今や口数も少なく、厳しい態度を見せるようになる。ボリス自身も、いつまでも優しいままの守られるべき弟ではいられない。はじめに登場したときと物語後半部ではボリスがまったくの別人のようで、それが読んでいて痛々しかった。

 このノベルス版は単行本第1巻を2分冊にしているので本巻は実質上巻に相当します。まだまだ序盤も序盤の段階なのにとにかく面白い。
 装丁挿画も美しい。でもこの表紙の子は正真正銘の男の子。騙されたのはきっと自分だけではないハズ。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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