ジュード・ワトソン『スター・ウォーズ ジェダイ・クエスト（１） 冒険のはじまり』

スターウォーズ/ジェダイクエスト(1)冒険のはじまり (LUCAS BOOKS) ジュード・ワトソン 西村 和子 オークラ出版 2006-11-09 売り上げランキング : 304468 Amazonで詳しく見る by G-Tools

★★★☆☆
ぼくは見続ける。ずっとお前をしっかり見ているからな、アナキン・スカイウォーカー
14歳のジェダイ修行生アナキン・スカイウォーカーは、厳しい訓練や任務に日々はげんでいる。彼の師であるオビ=ワン・ケノービは、そんなアナキンの成長を見守りその優秀さを喜んでいるが、ひとつだけ心配があった。それは、抜きんでた才能のせいか、アナキンには心を許せる仲間がいないことだ。しかし、任務として訪れた惑星で、アナキンはオビ=ワンからはなれ、ほかの修行生たちと協力することを学ばなければならなくなり――


「スター・ウォーズ ジェダイ・クエスト」第１作。
　時系列的にはエピソード1～2の間、アナキン・スカイウォーカーの修行時代の出来事を描いたシリーズ。当時、まさか邦訳が出るとは思っていなかったので喜んだものですが、結局いまごろにになっての読み始めです。アナキンの過去を描くと共に、エピソード3直後を描いた同時刊行の「ラスト・オブ・ジェダイ」の主人公・フェラス・オリンの過去話にもなっています。

　しかし、この時期のアナキンは困ったちゃんというか――。自分が自分が、で客観的な見方ができてない。年長のフェラスに主導権をとられそうになると、すぐに自己主張するし。とにかく目立ちたい。で、友だちにそのことを指摘されてしまうわけです。
　とはいえ、今回の事件を通して、ちょっとは他人との協調というものを学んだようなので、スカイウォーカー少年のこれからの成長に期待しましょう（まぁ結局、ああなってしまうのはわかっているわけですが……）
　
　「お前をずっと見ている」とアナキンに警告するフェラスとの因縁も見ものですね、このシリーズ。
　何よりエフエックス版に比べて安い！良心的！（そこ!?