2011.04/05 [Tue]
映画『トータル・リコール』
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★★★☆☆
ダグ・クエイドはいつも同じ火星旅行の夢を見てうなされる。ある日彼は<リコール社>を訪れ、模造記憶による火星旅行をすることにする。選んだプログラムは悪と戦う諜報員、そして夢と同じブルネットの女性と恋に落ちる――。しかし旅行は失敗した。彼は本来火星の支配者コーヘイゲンの片腕として働くハウザーという名の諜報員で、その記憶を全て消されて地球に送り込まれていたのだが、その消された記憶がリコール・マシーンによって甦り始めてしまったのだ。コーヘイゲンの部下もそのことに気づき、クエイドの悪夢のような逃避行が始まる。 (1990年 アメリカ)
テレビで放送があったので視聴。
ギリギリで90年代製作なのですが、かなりレトロフューチャーの香り漂う映画であることは否めません。ハウザーが未来の自分(=クエイド)のために残すメッセージビデオを再生する機械なんてノートパソコンよりもずっと大きくて重たい。たった20年前に想像していた未来を遥かに超えている。技術の進歩は目覚ましいです。
そんな未来をテーマにした世界観にあって、クエイドがアナクロな体力勝負で物事を万事解決していくのが、また何とも。襲ってきた人間は返り討ちの皆殺し。無人タクシーの運転手ロボが言うことを聞かなければ勢いに任せて破壊し、敵に捕まって金具で椅子に固定されていてもお構いなしの力づくで振り払う。いくらなんでも脳筋すぎる! もうちょっと頭を使おうよ。
火星の地表に放り出されたクエイドとメリーナが、外の気圧に耐えられなくなり目玉が飛び出る寸前までいったところでテラフォーミング→瞬時に回復はさすがにご都合主義も極まれり、確実に死ぬでしょ、とツッコミを入れたくなったのですが、むしろ何故死ななかったのかという点に着目すると、本作の全容がはっきりしてくると思います。
この作品のタイトルは“トータル・リコール”。そして最後のクエイドのセリフ。つまりはそういうことだったんです。
ちなみに、私は未見ですけれど原作者のフィリップ・K・ディックは、彼の超有名作『ブレードランナー』の人だそうです。電気羊。同じくフィリップ・K・ディック原作の『マイノリティ・リポート』『クローン』『ペイチェック 消された記憶』は以前に観たことアリ。『マイノリティ・リポート』はトリックが良くできていた記憶が。
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