2011.04/02 [Sat]
竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 第一話 鬼隠し編 (下)』
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★★★☆☆
これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。
それだけが私の望みです。
昭和五十八年。雛見沢村をめぐる連続怪死事件に終わりは来なかった。村人に恐れ敬われる“オヤシロさま”の祟り――“鬼隠し”――は、今年も二人の犠牲者を出す。村中に渦巻き囁かれる噂、事件を秘密裏に追う刑事、そして不可解な“仲間”の行動……。点と点が猜疑心で結ばれた時、存在するはずのない“何もの”かが前原圭一に襲いかかる――!
「ひぐらしのなく頃に」第1作。
KOOL! 詳しいことまではわからないけれどある程度までの作品構造的なネタバレを知っているからなのか、圭ちゃん躍らされてるなぁという感じが存分に出ている「鬼隠し編」下巻。いや、どう考えても勝手に踊っているようにしか見えなくて、一人称小説なのに“外”の目線から圭ちゃんの様子を眺めてしまう不思議な感覚に陥ってしまいました。妄想過多の疑心暗鬼で一人でどんどん悪い方向に奔っているような。
はっきりとした変貌の予兆が見えないうち、いつの間にかおかしくなっているというのはそれはそれで怖いですね。
ただし事件の全体像はいまいち掴めない。私の把握しているネタバレの限りでは、本作はミステリの基本ルールとは真逆の状況にあるのですが、それだと明らかに説明のつかない部分が出てきます。不審な動きをしている人間は何人かいるし、魅音やレナの笑い方は常軌を逸している。ここらへんをどうやって決着まで持っていくのかが楽しみです。
――で、この「鬼隠し編」の解決はとりあえず置いといて、次巻は「綿流し編」と。
最初にアニメで見たとき、このパラレル設定の繋がりが理解できずに敢え無く脱落した苦い記憶が……。
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