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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『フィースト3 -最終決戦-』

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評価不能
君の部屋が 角部屋じゃなかったら…スペース取り過ぎだぞ!
謎のモンスターの襲撃は依然として続き、テキサスの小さな街は壊滅状態に陥っていた。生存者たちはこの地獄から脱出しようとさまざまなことを試みるも、ついに怪物たちに取り囲まれてしまう。そんな絶体絶命の中に現れた救世主と思われる人物の導きで、生存者たちは地下の安全地帯へと向かうが、怪物とは異なる新たな脅威と絶望が待ち受けていた……。
(2009年 アメリカ)


「フィースト」シリーズ 第3作。
 前作からのクリフハンガーで始まった本編は1作目と同様のキャラクター紹介テロップが復活。『2』からのキャラクター、主人公になりそうな人間が冒頭数分で何の慈悲もなくばしばし殺されていく『1』を思い起こさせるテンポで絶好調。『2』はなくても良かったんじゃないかな。確実にこっちの方が面白い。
 最高だったのは今回から参戦の田舎者の登場。見るからにヒーロー2の彼は「フィースト」の法則に当て嵌めると確実に瞬殺なわけで。すぐ殺されるぞ→あれ、死なない?→やっぱり死んだ!! の間の取り方が絶妙です。怪物にやられるのと同じくらい人間同士のやりとりで被害が出てるのもひどい。これがフィーストクオリティ!――というかこれが楽しめてきたらもう末期。重症どころじゃありません。

 そう、いわばここが本作の問題点で、面白いのかつまらないのかで訊かれたら、正直面白かったんです。もはや「フィースト」に毒されているから。でも、見ている側を小馬鹿にして「してやったり」な気分に浸っている製作陣の映画に対するスタンスが好かない。脚本の行き当たりばったり加減もブチ切れレベル。プロとしては失格だと思う。
 何、あの終わり方!? 衝撃のラストとか既にそういう問題でもなくて、何の脈絡もない超展開にただ呆然です。おまけにEDテーマ(?)の「フィーストの歌」が腹立つったらありゃしない。仮にもこちとらシリーズ通して5時間近く見てるんだよ! 観客そっちのけ、見ている人間置いてきぼりのこんな自己満足作品が許されて良いわけがない。もはやクソ映画なんて生ぬるい表現で言い表せる話ではなく、史上最低最悪のクズ映画と称しても誰も怒らないでしょう。

 絶体絶命のピンチに陥るとフィーストたちを退く力を持った預言者様、カンフー使いの最強青年ジャン=クロード・セガールが突然現れるとかなんなの。途中からはフィーストの体液を浴びてゾンビと化した人間たちとのバトルになるのも意味不明。怪物映画とゾンビ映画は別物なんだから混ぜるなってあれほど……。
 ゾンビもどきとの交戦になるこの後半戦はさらにカオス度150%増しです。暗闇での戦闘をチカチカフラッシュで延々見せるため、何をやっているのかまったくわからない。目を凝らしているとだんだん気持ちが悪くなってきて下手したらポリゴン事件の再来ですよ? 最後の方の、みんなしてフィーストを食いちぎるシーンもわけがわからない。どうしてそうなっているのか、まったくついていけません。


とりあえずこのジョン・ギャラガーとかいう監督の映画は二度と見ない。
んで、何?
結局『4』はやるの? やらないの?
しょうがない、後1作だけ付き合ってあげるから早く続編作れ。
とりあえずあのロボだけでも何とか説明つけてよ。説明責任を果たす義務があると思うんだ。


――それにしても。
山口芳宏『雲上都市の大冒険』の脱獄トリックと同じ発想のネタがあったのには噴飯ものでした。
よりにもよってこんな映画と被るなんて orz


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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