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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『フィースト2 -怪物復活-』

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★☆☆☆☆
地獄の一夜が明けた。謎のモンスターと人間が死闘を繰り広げたテキサス荒野のバーに“バイカー・クイーン”が現れる。双子の妹が怪物をおびき寄せるために殺されたと知った彼女は、生存者たちに復讐すべく街へ向かう。だが、すでにモンスターの襲撃を受けた街はゴーストタウンと化し、増殖した怪物たちは人間を襲い続けていた……。個性豊かなキャラクターたちも登場し、壮絶なノンストップ・サバイバル・バトルは、想像を絶する衝撃と興奮とともに果てしなくエスカレートしていく。
(2008年 アメリカ)


「フィースト」シリーズ 第2作。
 今回は前作の中途で仲間たちを見捨ててまんまと逃げおおせたハニーパイや、なんと持病の心臓発作が出ただけで実は生き残っていたバーテン、ボスと兄貴に爆弾要因にされてしまった女の姉などが登場。

脇役キャラと設定を引き継いでの続編――あるある。
人里離れた隔離地帯での戦闘からパワーアップして舞台を市街地に移して被害も拡大――あるある。
2作目になった途端、前作の勢いが失われて急につまらなくなる――あるある。
3作目があること前提のまったく完結していないクリフハンガー――あるある。


そんな感じの『フィースト2』でした。ほんと、どうしてこうなったし。
 次があること前提で作られているので話がとにかく緩慢で冗長。モンスター映画なのに主要キャラがまったく死なずにグダグダと続いていくのは見ていて相当苦痛です。まったく進展がない、と言っていい(ダイワハウスの役所くん風に)
 寿命告知テロップがなくなったのも改悪すぎる。あのまったく意味のないムダな情報が面白いのに。

 その上、キャラクターがどれも人間性最悪の人でなしばかりなので、キャラ見もできない。自分が生き残るためには生きている人間を平気でダシに使うわ、それを悪びれるどころか開き直ってくる。そんな具合なのでもはや誰が裏切っても文句ひとつでないし、一度裏切った人間が再び合流しても平気で協力作業を行う。極限状態での人間の醜さをここまで描けるパニック映画も珍しい。もう誰が死んでも良いんじゃないかな、サンダー兄弟とハニーパイ以外。
 しかし倫理観がないのは何も登場人物に限ったことではなく、本作は監督も演出も脚本も最低なやつらの集まりです。赤ちゃん救出のシーンはやってはいけないレベルは平気で踏み越えています。お前ら人間じゃねぇ!!
 ゲロとかグロとかおならで笑わそうという小学生止まりの発想もさることながら、製作陣は狂っているとしか言いようがないです。よくこんなに酷い作品を世の中に公開できたと思う。配給禁止興行中止販売停止だよ、こんなん。

ハニーパイ無敵説が唱えられそうなラストのみ、テンション上がったポイントでした。


ちなみに3作目はさらに壁映画(壁本みたいな)なので、

視聴は1作目でやめておくことを強くオススメします。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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