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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『The FEAST/ザ・フィースト』

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★★★★☆
――あんたらの救世主さ。
テキサスの広大な荒野にあるバー。いつもの面々がいつもの安酒で酔いつぶれるなか、突然ショットガンを持った血まみれの男が飛び込んできた。男の手には正体不明の怪物の頭が握られていた。バーの封鎖を指示するやいなや、何者かが襲いかかってくる。唖然とするバーの客たちをよそに、今度は血まみれの女が飛び込んできた。バーの外から聞こえる野獣の叫び声。電話も通じず助けも呼べない状況の中、次々と怪物たちの餌食となってゆくバーの客たち。絶体絶命のなか、はたして未知のモンスターを相手に生き残ることはできるのか!? (2005年 アメリカ)


「フィースト」シリーズ 第1作。
以前読んだ『人喰い映画祭 【満腹版】』に載っていて面白そうだったので見てみました。
 これは完全に大当たり。モンスターパニック映画の大半が地雷覚悟である以上、ここまで良くできている作品にはそうそうお目に掛かることはできません。一般公募脚本ぱねぇ!
 低予算を生かした閉鎖空間設定により緊迫感は倍増、そこに白けさせるでもなく見事にコメディ要素も溶け込ませた秀逸さ。この手のモンスター映画、エイリアンホラーは演出とストーリーの稚拙さが笑いを誘ったり、変にギャグを取り入れても完全にスベって1㎜もおかしくなかったりで意味不明理解不能な状況に陥ることもしばしばなのに、この作品は全然違う。メリハリの利いた展開できちんと笑わせ、しっかりビビらす。これができているB級モンスターパニックは死ぬほど少ないんです。
 少なからず目につくお下劣な演出も、まあ良いでしょう。全然許せるくらいに出来が良い。

 この悪ノリは本作最大の特徴で、とにかく形式破壊に拘った本編は従来までの同系映画に対するセオリーはまったく通じません。 名前:ビール男 職業:ビール運び/ウェイター 寿命:バカは すぐ死ぬ といった具合に、冒頭から登場人物たちには特徴そのまんまの紹介テロップが流され、寿命宣告すらさせてしまう。そしてこの宣告がだいたい間違っています。そこにツッコみつつも下手に寿命が表記されている以上、気にしてしまうのが性というもの。
 引きちぎったフィースト(怪物の名前これで良いんだよね?)の頭を持って颯爽とバーに姿を現し、事件の始まりを告げるカッコ良さげな主人公然とした男“ヒーロー”が開始数分でフィーストの最初の被害者となるのにもド肝を抜かれます。というか始まってから10分も経たぬ間に頼りになりそうな屈強な奴らが軒並み殺されてしまうテンポの良さには愕然とさせられました。だって残ったメンバー=主要キャラはいかにも弱そうで、到底生き残れなさそうな人たちばかりなんだもん。
 子供の紹介テロップで流れるBGMが明らかに悲壮感漂う音楽なのも可笑しい。

 かと思えば、終盤でシングルマザーがヒロイン2にクラスチェンジするシーンなんかもあったりして、鳥肌が立つほどに燃える要素も用意されているから困る。敢えて名付けるなら、エログロナンセンスモンスターパニックホラーコメディ。全部入りです。予想は裏切り、期待は裏切らない!!
 『クローバーフィールド/HAKAISHA』 『ザ・グリード』に並ぶ作品として、モンスター映画四天王の3作品目に入れておこうと思います。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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