2011.02/23 [Wed]
相棒 Season 9 第16話「監察対象 杉下右京」
★★★★★
右京に対する差出人不明の告発文が監察室に届けられた。出張中の大河内に代わって、監察官の栞が、捜査権のない特命係が捜査に関与している殺人事件について調査を始める。ネット証券の寵児で、最近では脱税の噂が浮上していた証券会社社長・金谷の遺体が発見された。米沢にかかってきた電話で事件を知った右京は、尊と現場へ。自殺の可能性が高いが、右京らは殺害現場のマンションに疑惑を抱く……。右京のおかげで他殺の可能性を見出すことができた。米沢は右京を庇うが、栞は職務執行法違反の可能性があると手厳しい。栞は伊丹、角田、そして尊と聴取を進め、同時に右京の事件解決のプロセスが違法性が高いことへの追求を深めていく。
どうも。トリッキーな作風が好きな はろーすみすです。
今週はめちゃくちゃ面白かった! 右京さんが監察の対象になるという、いまこの時期にファンが最も欲しているであろうシナリオを映像化した上で、さらに視聴者を裏切る展開(もち、良い意味で)を用意してみせる。映画の宣伝も兼ねていて東映的にもおいしい仕様となっています。こんな思わせぶりなことをされちゃあ、映画未見組も劇場に足を運んじゃうでしょう。
CM含めて若干ネタバレ気味なところはあったけれど、ミステリ小説でもシリーズ過去作のネタバレが書いてある作品もあるし、そこは脚本担当のスタンス次第ですね。私は過去の事件が話題に上るのが嬉しい人間なので、許容します。
視聴者に対して見せる部分と見せない部分の選択、時系列の入れ替え、視点の交錯を上手に使い、既に判明済みの事項をメタ視点に向けて敢えて謎のひとつとしてこさえる技量には感服です。騙された感が気持ち良い。単純に事件を追うだけではマンネリ化してしまう為、やっぱり見せ方が重要なのだと改めて感じました。
まあ、あれだけ秀逸だった「右京、風邪をひく」の回で“内容が理解し難い”とばっさり切り捨てられた意見が少なくなかった前例を考えると、今回ももしかしたら不評かもしれません。日本のドラマはオーソドックスな作風に慣れ切ってるからなぁ。
後ろ盾を失ったと明言される特命係が現在身を置く状況。さぞや、これまで以上に孤立無援で厳しい闘いを強いられていくのだろうなと思うところですが、今回のお話を見ると意外と見方が多いことに気付かされます。特命に信頼を寄せる鑑識の米沢さん、大河内主席監察官、捜査一課の三人組に角田課長と組対五課の刑事たち。次回予告には一課の経理・陣川君まで。一見、特命係のピンチのように演出して、実際には彼らを取り巻く環境には頼もしい仲間がいることを逆説的に示すのも面白かったですね。
伊丹の熱い刑事魂に惚れる。
右京に対する差出人不明の告発文が監察室に届けられた。出張中の大河内に代わって、監察官の栞が、捜査権のない特命係が捜査に関与している殺人事件について調査を始める。ネット証券の寵児で、最近では脱税の噂が浮上していた証券会社社長・金谷の遺体が発見された。米沢にかかってきた電話で事件を知った右京は、尊と現場へ。自殺の可能性が高いが、右京らは殺害現場のマンションに疑惑を抱く……。右京のおかげで他殺の可能性を見出すことができた。米沢は右京を庇うが、栞は職務執行法違反の可能性があると手厳しい。栞は伊丹、角田、そして尊と聴取を進め、同時に右京の事件解決のプロセスが違法性が高いことへの追求を深めていく。
どうも。トリッキーな作風が好きな はろーすみすです。
今週はめちゃくちゃ面白かった! 右京さんが監察の対象になるという、いまこの時期にファンが最も欲しているであろうシナリオを映像化した上で、さらに視聴者を裏切る展開(もち、良い意味で)を用意してみせる。映画の宣伝も兼ねていて東映的にもおいしい仕様となっています。こんな思わせぶりなことをされちゃあ、映画未見組も劇場に足を運んじゃうでしょう。
CM含めて若干ネタバレ気味なところはあったけれど、ミステリ小説でもシリーズ過去作のネタバレが書いてある作品もあるし、そこは脚本担当のスタンス次第ですね。私は過去の事件が話題に上るのが嬉しい人間なので、許容します。
視聴者に対して見せる部分と見せない部分の選択、時系列の入れ替え、視点の交錯を上手に使い、既に判明済みの事項をメタ視点に向けて敢えて謎のひとつとしてこさえる技量には感服です。騙された感が気持ち良い。単純に事件を追うだけではマンネリ化してしまう為、やっぱり見せ方が重要なのだと改めて感じました。
まあ、あれだけ秀逸だった「右京、風邪をひく」の回で“内容が理解し難い”とばっさり切り捨てられた意見が少なくなかった前例を考えると、今回ももしかしたら不評かもしれません。日本のドラマはオーソドックスな作風に慣れ切ってるからなぁ。
後ろ盾を失ったと明言される特命係が現在身を置く状況。さぞや、これまで以上に孤立無援で厳しい闘いを強いられていくのだろうなと思うところですが、今回のお話を見ると意外と見方が多いことに気付かされます。特命に信頼を寄せる鑑識の米沢さん、大河内主席監察官、捜査一課の三人組に角田課長と組対五課の刑事たち。次回予告には一課の経理・陣川君まで。一見、特命係のピンチのように演出して、実際には彼らを取り巻く環境には頼もしい仲間がいることを逆説的に示すのも面白かったですね。
伊丹の熱い刑事魂に惚れる。
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