fc2ブログ

積読本は積読け!!

300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

Entries

相棒 Season 9 第15話「もがり笛」

うぎゃー
肩が重い。肩こりから頭痛にくる。
寒くて筋肉が固まってるのと、夜寝るときの布団の重さが致命的。
これだから冬は……!



それはともかく、今週の『相棒』の感想。


★★★☆☆

医療刑務所の重病懲役囚の浪岡が殺害された。肝硬変から回復、元の刑務所に戻る矢先の出来事だったが、いったんは認められた仮釈放が取り消され、房で暴れることがあったとか。そんな浪岡をあざ笑うなど、対立していた重病懲役囚の江田に疑惑を抱く右京と尊。1週間前になって被害者遺族に手紙を書きたいと言い出し、教誨を希望した江田に何があったのか? 教戒師の佐野によると、ベッドで苦しむ江田を、介護士の洋子が何もせず見下ろしているだけ、という騒動があったという。洋子に確認すると、医師を呼ぼうとしたが、江田に制止されたらしい。末期がんで車いすでしか移動できない江田が犯人なら凶器を用意した共犯者がいるはず。職員を調べた右京と尊は、江田と洋子の意外な関係を知る。


 医療刑務所を舞台に犯人と被害者遺族の間に流れる、ひと言では表現し難い感情を描いた今回。本当の意味での償いとは何かということにも焦点が当てられます。明確な答えがないだけに悩みに悩むこの問題。ラストの右京さんのセリフは答えを出すまでには至りませんでしたが、ひとつの真理だと思います。こういった類のドラマでよく見られる動機だっただけに、それをはっきりと否定してみせたのには、はっとさせられるところがありました。

 しかし今回、個人的には許し難いポイントが。ミステリやサスペンスものの作品において、この手の登場人物間の“隠された人間関係”設定をやられると、私の場合かなり萎えます。『金田一少年の事件簿』のアニメなんか見ると(古くてすみません)いつもそのパターンなんですけど、変にリアリティを削がれるというか。どうしても作り物っぽさを感じてしまいます。安易なお涙頂戴劇を狙った脚本上の一演出に見えて仕方がない。せっかく物語に浸っていてもいっきに興醒めです。
 これに関しては「そことここが繋がってたのか!」と驚く人もいるようですけれど、私としてはあまりに整いすぎていると結果としてフィクション性が強調され、嘘臭さが漂ってくるので好きではないです。


来週は右京さんに監察の魔手!!
強大な後ろ盾を失ったいま、下手なことをしたら本気で懲戒される恐れのある
特命係を取り巻く状況の危うさを再認識させる話になりそう。


スポンサーサイト



Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

当ブログはリンクフリーです。
お気軽にどうぞ。

カレンダー

05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

ただいまの積読本

現在:456冊                        目指すは未踏の500冊! 最新の15冊を表示。                 冊数をクリックするとすべての積読本を見られます。

ブログ内検索

作家別作品アーカイブ

過去の読書記録はこちらから。 作家名が五十音順に、それぞれシリーズごとに見られます。

評価について

★☆☆☆☆ 破り捨てたい衝動に ★★☆☆☆ うーん。これはびみょ(ry       ★★★☆☆ 普通に面白いです ★★★★☆ 一読の価値アリ ★★★★★ 殿堂入り                ★×4以上は自信を持ってオススメ  ★×5はとりあえず読んでほしい傑作

2014年のベスト5

2014年に読んだ小説の       (暫定)ベスト5はこれ!!

2012年のベスト5

2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

2011年のベスト5

2011年に読んだ小説の          ベスト5はこれ!!

1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

最近の記事

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

アソシエイト

アクセス解析