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はやみねかおる『名探偵VS.怪人幻影師 -名探偵夢水清志郎の事件簿 1-』

名探偵夢水清志郎の事件簿1 名探偵VS.怪人幻影師 (講談社青い鳥文庫)名探偵夢水清志郎の事件簿1 名探偵VS.怪人幻影師 (講談社青い鳥文庫)
はやみね かおる 佐藤 友生

講談社 2011-02-10
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★★★☆☆
わたしたちは、むかしにもどれない。
だったら、未来をむいて生活しないとね。

五十年前の町を再現した「レトロシティ」に名探偵夢水清志郎がやってきた! そこには、秘宝盗難をたくらみシティをさわがす謎の怪人幻影師の存在が──。謎解き大好きの小学生、宮里伊緒・美緒の姉妹とともに、夢水清志郎がつぎつぎとおこる怪事件に立ち向かう! 名探偵VS.幻影師の世紀の対決はどうなるのか!?


「夢水清志郎の事件簿」第1作。
 『卒業』で15年のシリーズに一旦終止符を打った「夢水清志郎」が、装いも新たに 2nd season に突入。
 新しい出逢い、新しい語り部、新しい冒険――。パートナーは、小学生にして『黒死館殺人事件』を読む武闘派猫かぶり姫・宮里伊緒とその妹の美緒。そして人気美少女タレント・中島ルイ。そう、新シリーズは岩崎三姉妹を始め、過去に築き上げてきたキャラクターたちは一切出てきません。確かに亜衣たちの物語は描き切ってはいるけれど、内心ちょっと複雑。2nd は高校生編だとばっかり……。
 てか、『神隠島After』はどうなったん? YA!か講談社ノベルスか何かで別個に出すって布石?? もはやこの状況自体がミステリー。早急な公式見解、求む。

 語り部が変われば雰囲気も変わるもので、いままでのシリーズに比べるとややダークで現代的――もしくは近未来的な世界観。ついでにいうとほんの少しだけ読者対象が低年齢化したように思います。主人公を小学生に設定したことも含め、いまの子供(ここ傍点付きで)に向けて書かれたことを強く意識していると感じました。浦沢直樹『20世紀少年』を想起させるレトロシティという懐古主義空間を設定しておきながら、その本質はアンチテーゼにあるのも興味深い。兵藤氏と京也の関係もそうだし、中島氏と父に憧れるルイの関係だって実はそう。大人は昔を懐かしがっていまに価値を見出せなくなるけど、平成のこの世の中だってそんなに捨てたもんじゃない。ここらへんは前作『卒業』の夢喰いの話にも通じるところがあります。
 亜衣やレーチのいない「夢水」は淋しいですが、伊緒の名探偵として、人間としての成長を楽しみに新シリーズ、期待していきましょう。


P.S. 幻影師FXには笑った。直撃世代すぎる。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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