2011.02/03 [Thu]
相棒 Season 9 第14話「右京のスーツ」
★★★☆☆
銀行支店長の樋村が何者かに殺害された。樋村の自宅を調べた右京と尊は、殺害されたときに着ていたスーツだけがクラシカルなスタイルであることに着目。そのスーツを仕立てた「古谷洋服店」を訪ねる。樋村を担当したテーラーの真紀によると、樋村は殺害される直前、店に来ていたというが、真紀も三代目の店主・古谷もアリバイを主張する。ことのついでに真紀にスーツを仕立ててもらうことにした右京。さらにふたりが調査を進めていくと、樋村が真紀に融資を検討していたことがわかった。資料によると、真紀は独立を考えていたようだが、最終的に融資は中止に。やがてデベロッパーの安藤が300億円の融資を樋村の銀行に決めたことも判明する。
いままで、再三に渡ってサブタイで『ウルトラセブン』をパロってきた『相棒』に、とうとう本家本元・モロボシ=ダンこと森次晃嗣さんが登場。ウルトラマン変身者の出演は Season 6 第5話「裸婦は語る」の長谷川初範さん以来、ふたり目かな?
先週に引き続いて特ヲタ的にはホクホクなキャスティングです。あんな性癖の持ち主だったのには……ノーコメントで。別に夢が汚された、とか思ってないよ!!
今週のテーマはテーラー。仕立て屋さん。数あるパターンのうち、私が大の苦手とする職人もの。一般には評価が高いこの系統の話は、大体において職人のプライドが許さなかった的な泣かせに入るため、最終的な着地点が見え見えであまり好きではないのです。
今回のお話も結局、手堅いところに落としているものの、意外性はまったくの皆無で想像の範疇。また似たようなストーリーの職人ものが量産されちゃったなぁというのが本心でした。
それはそうと、「右京のスーツ」というタイトルはなかなか意味深です。“右京のスーツ”が物語そのものに果たした役割って“ちょっと良い話”成分を除けば、事件解決に大して寄与しているふうでもない。単に右京さんがオーダーメイドスーツを気に入って、作って貰っただけのようにも見えます。
しかし思うに、右京さんのスーツ注文は真紀さんがテーラーを辞めないようにするための保険だったとも捉えられます。職人は自分の手掛けた仕事を途中で放っぽり出さないから。その仕事を成し遂げるまでは、どんな事情があろうと辞めるわけにはいかない。
或いは右京さん、最初にお店を訪ねた時点で既に、この事件の真相にある程度の算段はついていたのかもしれません。
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