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積読本は積読け!!

300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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金田一「乙」彦『オタク語事典 Encyclopedia of the Otaku Terms』

オタク語事典 〜マンガ・アニメ・ネット・ゲームの最新&定番ワードがまるわかりオタク語事典 〜マンガ・アニメ・ネット・ゲームの最新&定番ワードがまるわかり
金田一「乙」彦

美術出版社 2009-04-21
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★★★★☆
本書を読むことで、身に付いた知識として、若い世代との会話や営業トークなどでもさりげなくオタク語が使えるようになるでしょう。
約440個にもおよぶオタク語を収録、その意味をわかりやすく解説。
独特な言い回しや用語などの数が多いインターネット関連の用語を多く取り上げているほか、テレビなどでもよく耳にするようになった「コスプレ」に関連する用語、オタク文化の屋台骨ともいえる同人誌やフィギュア(人形などの立体物)といった自費出版・創作物関連の用語を掲載。単語とそのふりがなに続き、意味や語源、由来となった出来事などをわかりやすい平易な文章で解説しています。
巻末には本書オリジナルの「オタク語検定」を収録。
もちろん、本書の専門的な解説とボリュームは、ヘビーなオタク層にも満足のいく内容。
“オタク語”初心者から自らオタクを自認する人まで楽しめる、21世紀に必携の新定番国語辞典。


 さすがに営業トークには使わないだろwwとか思いながらも、買ってしまいました。だって気になるじゃないですか。新語とか。「現代用語の基礎知識」も買ってるんだから、こっちも買わないと。
 中身は普通に辞書です。それも結構まじめな。語源はもちろん、用例とかまできちんと載ってます。 意外とわかる言葉が多いことにショックを受けつつ、楽しんで読みました。日本語、すごいわ。女子高生言葉もそうだけど、独自の体系でここまでの進化を遂げるとは。ガラパゴス諸島もびっくりですよ。道理で“古文”が“古文”であるわけだ。いま使われている言葉も、何百年か後には意味不明な古文と化しているかと思うと、なんというかロマンを感じます。うん。
 分量的に少なかったのが唯一のネック。もっと分厚くても良かったんだけど、そこはあくまでも一般人向け。誰か本物の辞書と同じ分量で完全版、出してくれないかなぁ。

 それと。個人的には、この本の本当の価値がわかるのは10年後だと思っています。時代と共に生まれて、時代と共に埋もれて(予定)いった言葉の辞典。そんな流動的な日本語だからこそ、いまこの時に書籍という媒体に記録として残しておく必要があるんだと思います。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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2011年に読んだ小説の          ベスト5はこれ!!

1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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