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積読本は積読け!!

300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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クリスチャン・リース・ラッセン『海の宝もの』

海の宝もの海の宝もの
クリスチャン・R・ラッセン 小梨 直

小学館 1997-03
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★★★★☆
ええ、そうよね。ちゃんと伝えるわ。
この目で見たことを、かならず、みんなに話します

誕生日の夜、少女アテランタは夜の深く静かな海を見つめていました。すると、月明かりの下、一頭のイルカが現れて、彼女を海の世界へ案内してくれるといいます。マリンアーティスト、ラッセンが贈るメッセージ絵本。


 特に意識したわけでもないのに年に1冊の絵本感想。引っ越しの際に出てきたもので、小学生の頃にラッセンの絵画展を見に行ったとき買って貰った本です。
 ラッセンといったらハワイ、海、イルカ。鮮やかな色づかいなのにどこかノスタルジーを感じさせる絵画は、眺めているだけでそこに描かれる陽の光へ吸い込まれそうなほどに美しい。クリスチャン・ラッセンの夕陽には思わず目を細めてしまうような眩しさがあり、すべての生き物が目指す希望への道標としての意味合いも感じさせます。

 本作のテーマはシンプルに“この美しい海を守っていってほしい”という環境保全のメッセージ。ストーリー自体も短く、これが単に物語だけであったのなら、ここまでの感銘は受けないと思います。しかしこの本の、文に添えられた絵の数々。ハワイの海の息を呑むような綺麗さがダイレクトに伝わってくるので有無を言わさぬ説得力を伴っています。こんなに素晴らしい世界を、いったい誰が汚せるというのでしょう?
 子供にはこういう本を読ませてあげたいですね。われわれ大人も、きっと自戒の心を喚起させられるハズ。


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プロフィール

はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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