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積読本は積読け!!

300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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相棒 Season 9 第11話「死に過ぎた男」

★★☆☆☆

6年前、同僚と海に転落、死亡したはずの信川の他殺体が発見された。元妻の彩子は失踪宣告で多額の保険金を受け取り、シェフである今の夫と再婚。自宅をレストランに改築していた。が、信川が生きていたとなると保険金を返済する必要がある。また、信川は佐藤という偽名で真紀子と同棲していたことが判明する。右京と尊は、真紀子の部屋で信用金庫の封筒と千葉の地方紙を発見。千葉で発生した自らの事故のその後を、信川は地方紙を取り寄せて調べていたらしい。右京と尊は地方紙をチェックし、信川が殺害される3日前に掲載されたある記事に注目する。


 “2回死んだ男”というキャッチーな設定をそこまで生かしきれていなかったです。結局は単なる失踪人と大差なかったわけだし、結末もわりとよくあるパターンで。残念ながら「死に過ぎた男」だからこそできるストーリーにはなっていませんでした。ちょっと期待外れ。
 今回の場合、事件の真相が私のいちばん嫌いなタイプだったのもあって個人的には好きではない。ミステリもののドラマやアニメでは殺人動機にああいったオチが付けられることがしばしばありますが、あれってまったく救いがないじゃないですか。泣かせに掛かっているのかは知らないけれど、犯さなくて良かった殺人ほど物語的に見ても無為なものはないと思います。なんだかなぁー

 それにしても気になったのは信川が千葉新聞から的確に当該事件を探し出せたこと。実際、あんな小さな記事じゃあその遺体が自分の関わったものかどうかまではわからないと思うんですよ。6年間も毎日探し続けて「アレ」だ、と一瞬でぴんとくるのにも違和感。元上司の彼に死体をどこに埋めたのか報されていたのなら理解できなくもないですが、それならそうときちんと描いてほしかった。
 婚姻届と戸籍の件が結局うやむやになっているのも微妙。信川が元の奥さんの下を訪れたのは自分が生きていることを明らかにして戸籍復活→正式離婚で改めて真紀子さんと結婚、の流れに持っていくためだと思ったのですが、そういった合理的説明は為されず。単に会いに(見に?)行っただけでは行政手続き的には何も解決していないような。いや、私は法的なことには詳しくないので一度死亡認定された人間の戸籍がどうなるのかは知りませんけど。うーん 今週はイマイチでした。


来週は右京さん逮捕!?
長期シリーズの刑事ドラマたるもの、一度はこれをやっておかないとね。
『CSI:マイアミ』の「容疑者ホレイショ・ケイン」みたいなのを期待

――ってなんか神戸君の芝居が大仰で怪しさ満点。
劇中劇か、はたまた二度目の夢オチか。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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