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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』

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★☆☆☆☆
お宝は失われてはならない
良太郎たちが、モモタロスの鼻を頼りに謎のイマジンを追いかけていると、そこに現れたのはイマジンが憑依した海東大樹だった。別の世界の仮面ライダーにして怪盗を生業とする彼によって電王のパスとデンライナーが盗まれてしまう! 途方に暮れる一同の前に、時間警察の黒崎レイジが姿を現して……。ディエンドが想いを込めて駆けぬける、慕情のメモリアル・ジャーニー! (2010年 日本)


『仮面ライダー電王』劇場版シリーズ 第5作『超・電王トリロジー』の3作目。
 なんかもう、いろいろ最悪だよね。いままでの『電王』映画はなんだかんだで面白かったので継続化は歓迎していましたが、今回の『超・電王トリロジー』は『EPISODE RED』に続いてこれもダメ。興収がどうであれ、私的にはこの企画、完全にハズレでした。
 平成ライダーの最底辺は『カブト』だと思っていますが、それに競って酷いのが『ディケイド』です。思わせぶりな根幹設定は語られず仕舞いでシナリオは破綻、挙句の果てには「ディケイドに物語はありません」発言で公式投げっぱ宣言。そこから主要登場人物をひとり持ってきて主役に据えるというのだから、それだけで期待値激下がり。しかもその海東大樹という男は『ディケイド』本編でもキャラがブレまくりの問題児。悪寒しかしません。

 んで。本作の海東はとにかく「お宝、お宝」言っていて煩わしい。かつて自分が犯した“過ち”を正すためにデンライナーを使って過去の自分を葬ろうとする――とまぁこれだけならば良さげに聞こえます。でも彼がその“過ち”を心底悔いているのはともかくとして、その前段階で盗みに入った際、止めようとした坊やを思いっきり突き飛ばしてますからね。自分の欲を優先して。明らかにやりすぎです。(いくら過去海東の行いだとしても)そんな人間のセリフに説得力なんかがあるわけもない。
 この映画、企画段階では『ディケイド』の最終回~『MOVIE大戦』の間を埋めるエピソードにする案も出ていたそうで。それを一度死んだ人間(夏みかんがディケイドを庇って命を落とす)を本来の時間軸を歪めて助けても良いのか、考え直して却下したとのこと。そこまで気を配っておきながら、子供にも容赦ない海東の言動はオーケーというのが理解できなかった。

 時間警察の登場も頂けない。CG丸出しでアナログすぎる牢屋の表現はとりあえず置いておくとして、時間警察の組織的枠組みやその規模がまったく伝わってこないのは問題です。デンライナー組を時の流れを乱した罪で逮捕するくらいなら、なんでいままで一回も介入してこなかったんだって話ですよ。『鬼ヶ島の戦艦』までの時点ではまだ組織が作られていなかったというのはナシです。何故なら、時間警察に自由な時間移動ができる以上、どれだけ先の未来に作られた組織であろうと、過去の出来事に介入できないハズがないからです。つまり、この点において時系列の問題はまるで無いに等しい。
 時間モノのSFは好きなジャンルだけに、そういった部分に粗が目立つのがどうしても許せない。行き当たりばったりで安直に作っているのが目に見えるのはどうかと思います。

 安直といえばディエンドがコンプリートフォームになるためのアイテム、ケータッチの唐突な登場も酷い。あそこで都合よく黒崎が持っている理由がわからない。そもそも大ショッカー製のライダ-システムを強化する道具が電王の世界にあることからして謎なんですよね(これは『ディケイド』本編のネガの世界編も同様ですが)
 そういった点に必然性を持たせてくれないと脚本としては下の下です。お祭りだから、の一言で何でも許されるなんて考えは甘えも良いとこ。来年の『オ-ズ・電王・オールライダー』の映画も適当脚本だったら本気でぶちキレるよ?


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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