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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『スリザー』

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★★☆☆☆
火星人は異星人の総称だ!
アメリカ南西部の田舎町で、隕石が落下した日を境に、町では奇妙な連続事件が起きていた。警察署長のビル・パーディは、町の有力者グラント(マイケル・ルーカー)の異様な変わりように目をつける。森へ逃げ込んだグラントを追い込んだ警官たちだったが、無数の未知の生命体“スリザー”に口から侵入され……。 (2006年 アメリカ)


地上波で放送があったので録画視聴。
 ひっどい映画だなぁ、これ。冒頭の隕石からして既に、見る者に相応の覚悟をさせるくらいにはちゃっちい。『スリザー』といえばそれなりに話題になった作品と記憶していたのですが(そして地上波放送を楽しみにしていた)、後でググってみたらどうやら一部B級ホラーマニアに大ウケな映画だったみたいです。道理で……。
 だからって見るのを止めたりはしません。『地底の原始人 キング・ゴリラ』を見逃したことを心底悔やむような私です。決して高い評価は付けなくとも、やっぱりこういうB級C級映画は好きなんですよね。クソ映画とわかっていても見てしまうそれは性で(古野まほろ的言い回しで)

 内容的には隕石に乗って飛来した巨大ヒルが宿主を求めて這いずり回りつつ、予想以上のスプラッターとお約束のエロを投入したお馴染みの。どこまでふざけてるのかわからないしょーもない演出を見せたかと思えば、一応のテーマが愛することの美しさと危うさ(たぶん)というアンバランス加減。
 基本的には真面目なつくりだから、変てこなシーンは沢山あるのにコメディとはまた違った印象を受けてしまい、結果として微妙な作風になっています。いや、狙っているのかもしれないですけど――。

 ご都合主義はいつものことなので許容の範疇。スリザー相手に、口が塞がっているなら耳から入れば良いじゃない的なアントワネット論法を展開してはダメです。
 それとエイリアンものを見進めていたハズなのにいつの間にかゾンビ映画と化していたのには苦言を呈したいところ。エイリアン映画とゾンビ映画はまったく別のものなんだよ! 見ている層からして違う。ゾンビものをやりたきゃ最初からそっちのシナリオで始めれば良いことで、わざわざヒル型エイリアンを出してまであからさまなゾンビ映画にする必要性が感じられない。
 しかも子役の女の子の演技が天才的に怖いのね。やーめーてー!!

 そんな中で唯一笑えたのが町長によるシカ狩りシーズン開幕宣言。あのテンションにあの口上。盛り上げるの上手いなぁ、町長。悪態ついていても人気なのがわかる気がします。これがカリスマ性というやつなのか。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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