2010.12/13 [Mon]
映画『デイ・アフター 首都水没 (特別編)』
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★★★☆☆
晴れ渡った秋の日、ロンドンの街並みはいつもと同じように美しく平穏だった。しかしその頃スコットランド地方はハリケーン並みの暴風雨に襲われていた。エンジニアのロブはテムズ河口に設けられた巨大堤防・テムズバリアの点検のため、別れた妻のサムに呼び出される。同じ頃、ロブと疎遠になっている父親で天才科学者であるレナードは以前から指摘しているバリアの欠陥から、暴風雨による高波がロンドン市街を襲う危険性を気象庁に指摘したが取り合ってもらえなかった。ロブは父とのわだかまりを持ちながらもスコットランドの惨状を知り、警告が現実になることをする。 そしてロブ、サム、レナードは副首相や緊急対策委員会“コブラ”のメンバーと共にロンドンを襲う危機に立ち向かう! (2007年 イギリス・南アフリカ・カナダ)
地上波で放送があったので視聴。
映画『デイ・アフター・トゥモロー』のヒットにあやかって勝手に邦題つけちゃった系のディザスターパニックもの。もともとが3時間の大作だそうで、テレビ放送では結構カットされてるっぽいです。およそ半分?
異常気象で大都市の機能が完全にマヒ!!状態な映画はそれこそ相当量見てきましたが、これはなかなか新しい。アメリカ映画ではない3カ国の合作だからでしょうか? 映像のスタイリッシュさが群を抜いてます。ところどころで早回しちっくになったり、明らかにリアリティからは掛け離れているんだけど怖ろしさよりも美しさが際立つCG。
そして何よりいままでの作品と大きく異なるのは、ひとりひとりの命に対して真剣に向き合っているところです。脱出組のひとりが水に呑まれ、助からなかった場面では哀悼の意を込めた美しい歌声が流れ、形見の演出や残された仲間が気を落とす様子も情緒感たっぷり。わーきゃー言って逃げ惑うパーティーの、誰が助かって誰が命を落とすのかをドキドキしながら眺めるタイプの作品ではまるでないのです。
嵐の後、水没した街には多くの犠牲者の遺体が浮かびます。対策本部の面々はそこで改めて被害の深刻度合を実感させられ、それでも逞しく思い思いの手段でSOSを掲げる大勢の人々の元気な姿に励まされる。
局長の最期も、見慣れているハズのこの類の作品ではまず見たことのない“選択”でした。他のディザスタームービーにはない感性がこの作品にはあります。似たような展開、似たような内容に飽き飽きしてきたけど、やっぱり見たい!という方は迷わずどうぞ。
でも悪い視聴者の私は映画本編よりも『相棒 -劇場版Ⅱ- 』のCMが気になって気になって……。
妹曰く、官房長死んだんじゃない?と。
あのシチュエーションでの右京さんの「官房長ー!!」は確かに不穏。
今シーズン、小野田さんが出てきていないのはさらに不安……ま、マジで?
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