2010.11/18 [Thu]
相棒 Season 9 第4話「過渡期」
★★★★☆
世界を放浪していた立松という男がホテルの非常階段から転落死した。立松の祖母は15年前に殺害されており、時効撤廃がなければ2、3日後には時効が成立していた。海外にいた立松は時効撤廃を知らずに、時効に合わせて帰国した可能性もある。右京と尊はいまだに事件を捜査している総務課の猪瀬から話を聞く。が、鑑識係の丸山ともども歯切れが悪い。その後、特命係にやってきた猪瀬は、立松から時効について聞かれたことを明らかにする。事件を執拗に追い続けた猪瀬は苦い過去を抱えているらしい……。
久し振りに右京さんの「恥を知りなさいっ!」が聞けると思ったのに、そんなことはなかったぜ。
閑話休題。タイムリーなネタで毒気もあって、それでいてコミカルめな〆方でミスリードも効いている。そんな『相棒』のお手本のような回でしたね。勝手なイメージですけど、Season 2 と Season 5 を混ぜたような感じがスキですねぇ~
いや、しかし今回はもうみんなが怪しくて困ってしまいました。それぞれの思惑で動いた結果、なのですが。今回の目玉はやはり巧みなミスリードでしょうね。
例の証拠品紛失のくだりにしても、ストレートな捉え方をしているとまんまと引っ掛けられるんだけど(犯人)、視聴者側がおそらく考えるであろう推理も完全には間違ってはいない(動機部分)という絶妙な捻り具合。このほんのちょっとのズレが気持ちの良い騙された感(?)を誘っているんですよね。うーむ、上手い。
映像であることを意識した伏線の張りも綺麗でしたしね。ミステリドラマとしてはほぼ満点な出来だったと思います。
最近の『相棒』には、こういった後々思い返されるような傑作ではないものの小粒でぴりりな引き締まった良作、というのが少ない気がするので嬉しいです。毎週このクオリティでやってくれないかなぁ。
来週は陣川君が映画の番宣で Season 7 以来の登場。
神戸君の久々の“記述者ポジション”っぷりにも期待。陣川君のあれこれを視聴者に対してわかりやすく紹介しておくれ。
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