2010.11/05 [Fri]
エリザベス・ハンド『クローン・ウォーズ・ノベル スター・ウォーズ ボバ・フェット(3)』
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★★★☆☆
言ったろう、アンダーシティは賞金稼ぎの訓練には必要な場所だ、って。
ジャンゴの莫大な遺産のありかを知るのはオーラ・シングだけだ。それは惑星アーゴウの銀行に預けられていた。だが、金を引き出すことができるのはジャンゴと同じDNAを持つボバだけ。ボバはオーラを出し抜き、巨大なピラミッド都市で“宝探し”を始めた。有象無象がひしめく最下層アンダーシティで、ボバは思わぬものを目撃する。分離主義者の大物とハットの会合だ。陰謀と嘘偽り、まやかし、ばかしあいの迷路にとびこんだボバは、父の遺産を手に入れ出口にたどり着くことができるのか……。
スターウォーズ「ボバ・フェット」第3作。
みんな! お待たせ!!
最近、映画感想が多かったので久々(というほどでもない?)の小説感想――それもSW小説の邦訳最新刊です。
著者がテリー・ビッスンからエリザベス・ハンドにバトンタッチした本巻ですが、依然としてお話は前回の続き。オーラ・シングに主導権を握られるがままに、ボバ少年はジャンゴの遺産が保管されているという惑星アーゴウへと連れられます。
動乱の銀河の中心にいた人物として私たちが真っ先に思い浮かぶのは、かのアナキン・スカイウォーカーですけれど、こちらのボバ少年もカミーノのクローン兵工場、ラクサス・プライムのドゥークー伯爵、そしてアーゴウのサン・ヒル、とかなり核心に近い部分にちょくちょく関わっているようです。旧三部作でハンの前にも立ちはだかる彼は、アナキンとオビ=ワンの次くらいに歴史の目撃者といえる立場にいるのかもしれません。
オーラ・シングとの関係も好きです。本来は敵同士なんだけどなぜか一緒に行動していて、悪態突き合っている割には仲良いんじゃないの?というような関係性。椎名高志のマンガによくあるじゃないですか、『GS美神』とか『絶対可憐チルドレン』で。私は既にCGアニメ版『クローン・ウォーズ』はリタイア気味ですけれど、結局このふたりのコンビは続いていくようだし、なんというかかなり微笑ましいです。『EP2』公開直後に始まったこのシリーズが、いま読むとそういった『クローン・ウォーズ』の裏話として成立しているのも面白いところ。
シリーズも半分まで来ていまさらすぎる感想を述べると、このタイミングで「ボバ・フェット」を邦訳してくれてありがとう!ですね。
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