2010.09/01 [Wed]
映画『ゴジラ×メカゴジラ』
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★★★☆☆
機龍、おまえにはわかるよね?
おまえと私は仲間だってこと。
1954年、ゴジラ日本上陸。絶体絶命の中、芹沢博士が開発した特殊兵器オキシジェン・デストロイヤーでゴジラを撃退。だが、博士はこの兵器に脅威を感じ、自らの命と共に消滅させる。この年、政府は対特殊生物防衛専門の“特生自衛隊”を組織。99年、再びゴジラ出現。特生自衛隊は迎撃するも苦戦を強いられる。政府は人工生物学者・湯原徳光を中心とする科学者チームへ対G兵器・機龍“メカゴジラ”開発を要請。2003年、ついにメカゴジラが完成する。そして、機龍の操縦士として、99年の戦いで仲間を失った特生自衛隊員・家城茜が任命された……。 (2002年 日本)
「ゴジラ」シリーズ 第26作にしてミレニアムシリーズ「機龍二部作」の前編。
私が「ゴジラ」シリーズの中で最も好きな怪獣、三式機龍(いわゆるメカゴジラ)が登場する作品。ディテールが良いよね、あのコード剥き出しの関節だとか、目の下にチーターの如く奔る赤いラインとか。
しかも主演が釈由美子! 兼ねてから自衛隊服がいちばん似合う女優は釈由美子だと熱弁を奮っている私としてはこれ以上ないくらい好きな「ゴジラ」なのですが――改めて見てみると、それほどでもなかったりするわけで。思い出補正だったのか!? その事実に軽くショックを受けた次第であります。はい。
機龍の暴走、茜の葛藤、沙羅の自立、ゴジラとの戦闘、そして釈由美子の特生自衛隊衣装、と見どころは沢山あるハズなんですよ。あったハズなんです。それがどうしてこんなことになってしまったのかといえば、やはり上映時間の問題かと。
ハム太郎と併映だったせいなのかそれとも予算不足だったのかは知りませんが、1時間半弱で見せるにはちょっと重要な要素が多すぎて掘り下げるには時間がない。脚本は必要最低限に特化といった印象ですべてにおいて物足りない。
大量のカメオ出演シーン削れば良かったのに。少なくとも松井とのゴジラコラボは2回もいらない。
目玉は何といっても機龍の暴走でしょうね。初代ゴジラの骨格とDNAを使用し、生体ロボットとして蘇った機龍はカタチこそメカゴジラですが、中身はゴジラそのもの。
ゴジラの彷徨で、かつてゴジラだった頃の記憶を呼び覚まされ、暴走し、街を破壊し尽くします。ゴジラはとうに海へと去っているのに陸上では機龍がもう一匹のゴジラとなって暴れ回る。ゴジラへの対抗策として生み出した兵器が、まさにゴジラとして人類に牙を剥くのが何とも皮肉な話。機龍が同族と戦うのを望んでいない、同じゴジラと戦わせるのは可愛そうという沙羅の意見がこの二部作の根幹であり、機龍も一匹の感情もある生き物であるというのが作品のテーマです。ここらが後編である『東京SOS』の結末に繋がってくるので、この物語はあくまでも前哨戦といった模様。
しかし絶対零度砲=アブソリュート・ゼロ、超兵器っぽくて良いですねー
ゴジラに大ダメージを与えて撃退する威力なのですが、零距離使用で破損、今回であえなくサヨナラというのが泣けます。
もっと頑張って!
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