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神回過ぎた『ポケモンDP』に感化されていろいろ語ってみる~後編

シンオウリーグのシンジ戦は、いわば『DP』の集大成。

サトシはシンオウリーグでは預け組を解禁し、対戦相手の過去のデータと照らし合わせた手持ち編成を行っています。

これはエイチ湖のバトルやミクリカップでも指摘されてきたことで、
従来までならば「相性なんて気合でひっくり返すぜ!」と言うところを、ここにきてようやく戦術・戦略として考えてくるようになったわけです。

サトシ自身のスタンスは新地方はピカチュウ以外は新しい仲間。
心を通わせてゲットしたポケモンを、時間を掛けてじっくりと育てるタイプ。

普段からパーティー交替をしないのも、苦手だから有利なメンバーと換えるのではなく
苦手は苦手としてそれはそれ。タイプも相性も努力次第でなんとかなる。
あくまでも一緒に強くなっていこうという考え方をとっているからです。
ただし、いままでのサトシはこれが頑なすぎました。

『AG』のホウエンリーグやミクリカップもそうだけれど、
何度も挑戦できるジム戦とは異なる一世一代の公式大会でそれをやるのは愚かというもの。
勝ち上がり方式で本当に上を目指すのならば最善の手段を打つのが当然です。
従来までのサトシの手法は、見方によっては対戦相手に礼を失する手抜き行為ですらあります。

その最大の欠点を改めたサトシは強い。
シンオウリーグ初戦では「うたう」のねむり対策としてヘラクロスに「ねごと」を覚えさせ
フィールド上のポケモンもまずは相性から考えるようになった。
対戦相手を見極めてバトルが出来るというのは大きい。

しかもこの、1回戦~3回戦までの試合で過去メンバーを使用することは
対シンジ戦でリベンジとして前回フルバトルと丸々同じ面子をぶつけることを悟らせないためのミスリードでもあります。
シンジ自身もサトシが前回メンバーで挑んでくる可能性は大いにあると想定はしていただろうが、
それまでの試合を見る限りでは完全にそうとは断言できない。
となると手持ちはサトシのゲットしたポケモン全部から考えなくてはならない。
バトル外の部分での駆け引きからして『DP』は違います。


一方シンジも変わりました。
シンジの2体目トリトドンがカウンターシールドを使ったときは感無量でしたね。
ガチガチ戦略組み立て派のシンジが、あれほどサトシを毛嫌いしていたシンジが
サトシのトリッキーなバトルスタイルを取り入れたところ、もう序盤にして感動の雨あられですよ。
そしてバトル中の会話の数々……。

エレキブルVSゴウカザルのあの熱さは何なの。
戦闘不能寸前のゴウカザルに対するエレキブルの挑発とシンジの叱責、
とくせい「もうか」の発動→『タイプワイルド』の流れで込み上げてくるものがない人などいないハズ。

その後、目線をエレキブルに合わせて声を掛けるシンジも。
「ゴウカザル、強くなったな」のセリフに自慢げに胸を張るサトシも。
『小さきもの』に乗せて交わされる再戦の約束。

クライマックスでここまで熱く、感動させられたテレビアニメは『カレイドスター』以来かもしれない。
正直、『DP』単体で見れば私のお気に入りアニメベスト5圏内は確実です。
(捨て回もあるから手放しでは褒められないけど)





この感動を、あなたに。











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Comment

 

はじめまして、DPのクライマックスはサイコーでしたね。
僕は1番好きなアニメがカレイドスターなんですがそれに匹敵するくらいの盛り上がりだったと思います!
  • posted by サラダ 
  • URL 
  • 2013.07/24 21:22分 
  • [Edit]
  • [Res]

サラダさん、はじめまして 

シンジ戦は3話使っただけのことあって、鬼気迫る攻防も感動も最高潮でしたね。この試合は、考え方の違いからくる衝突とエイチ湖での惨敗、ヒコザルを通しての対比、と4年間かけて描かれたものが凝縮されているからこそのものだと思います。つくづく、『DP』は素晴らしい作品でした。

しかも『カレイドスター』も好きだとはお目が高い! 私もいままで観てきたアニメの中では断トツ一位の作品です。
あと、個人的には『夢色パティシエール』もオススメですね。スイーツ作りを題材にした少女漫画原作アニメとは思えないほど、スポ根精神に溢れていて熱いです。
  • posted by はろーすみす 
  • URL 
  • 2013.07/25 00:11分 
  • [Edit]
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プロフィール

はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

当ブログはリンクフリーです。
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