2010.08/06 [Fri]
ハセベバクシンオー『相棒シリーズ 鑑識・米沢の事件簿2~知りすぎていた女~』
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★★★☆☆
また驚愕の事実、ですか?
ホント、ちょっと安売りしすぎの気がしますよ
ストーカー殺人事件の“特命”を受ける米沢。マンションの一室で発見された男女2名の死体。男のほうが警察官であったことから、現役の警察官によるストーカー殺人が疑われ、警察は世間から猛烈な非難を浴びる。現場にかけつけた鑑識官・米沢守は、その現場で焦げた髪の毛らしきものを採取する。その髪の毛は、事件に隠された意外な真相を物語っていた……。「相棒」の人気キャラクター、鑑識・米沢が活躍する、スピンオフ小説第2弾。
ハセベバクシンオーによる『相棒』のスピンオフ小説シリーズ「鑑識・米沢の事件簿」第2作。
積読本消化の一環で読了。
前作では所轄署の相原刑事と組んでの捜査でしたが、今回は特定の“相棒”を据えずに米沢さん主役の物語が進行します。別段もともとのシリーズタイトルが「相棒」だからって、作中に“相棒”を無理やり登場させる必要はないと思っているのでこの判断は良かった。ただ、サービス精神からなのか新キャラの女性鑑識員・五十嵐とのやりとりに“相棒”というセリフを交ぜることがあり、そのあたりは微妙ですね。
物語自体は良くも悪くも、本家「相棒」のうちの1話といった内容で、ちょっと記憶が曖昧なんですけど Season 4の「波紋」っぽいなぁと(ネタバレ?)。
米沢さんの本業が鑑識なので本作でも鑑識技術による事件捜査が描かれているのですが、同じ鑑識モノのノベライズ・ミステリであれば、以前に読んだ「CSI:科学捜査班」の『ダブル・ディーラー』の方が断然“らしかった”のでこれでは少し物足りず。どうにも事件解決の決め手に鑑識というポジションがフルに生かされているようには思えません。最後も結局、別の人が落としに掛かっちゃうし。
や、まぁそんなところが実に米沢さんらしかったりするのですけど。
相変わらずハセベバクシンオーと私の間の“相棒観”には大きな隔たりがあるようで、伊丹とかそんなじゃないだろう。この描き方じゃまるで署内の嫌われ者じゃん!
強引とはいえ、仮にも一緒に麻雀をする間柄、『裏相棒』でも仲睦まじい様子だし。少なくとも米沢さん→伊丹への評価はもうちょっとよくしてあげても良かったのでは?
そして「スター・ウォーズ」ファンとして、ひとつだけ。
フィギュアやグッズを集めようとするのは自由だけど、にわかにSWグッズが網羅できると?
スピンオフ小説70冊読んでも未だにわからないことだらけなのに!
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