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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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はやみねかおる『ぼくと未来屋の夏』

ぼくと未来屋の夏 (講談社ノベルス)ぼくと未来屋の夏 (講談社ノベルス)
はやみね かおる

講談社 2010-07-07
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★★★☆☆
わたしも夏休みをとることにしたんだ。こう暑いと、未来がすぐに腐ってしまうからね。
「未来を知りたくないかい?」六年生の夏休み前日、作家を夢みる風太は未来を百円で売る<未来屋>猫柳さんに呼びとめられた。風太の住む髪櫛町では、昔からかくれんぼをすると最後まで見つからない子がいるといわれる神隠しの森や首なし幽霊の話、人喰い小学校の噂、人魚の宝の謎が言い伝えられていた。宝物が隠されている!? そんなことを信じるほど、子どもじゃない。だけど猫柳さんの口から出ると、ひょっとすると本当に宝物があるんじゃないかって思えてくる。二人の自由研究の先に、どんな結果が待ちうけているのか、未来屋の猫柳さんには見えているのだろうか……。


ミステリーランド刊行作のノベルス落ち。
ハードカバー版が出たのが2003年なので読みたい読みたいと待ち続けて早7年。ようやく読むに至りました(買え
 小学校教師をしていただけあって少年の頃の夏休みを描かせたらはやみねの右に出る者はおらず。はやみねかおる×夏 の組み合わせはもはや鉄板ですね。本作も怪しげな未来屋・猫柳さんと出逢った風太のひと夏の物語を通して、心の奥に仕舞っている懐かしさと冒険心を存分に擽られます。

 物語自体は最後まで真相が明かされないままで残されている謎があったり、ちょっとムリがあるかなという謎解きもあったりと、決してガチガチのミステリというわけではありません。むしろ、その“語られない謎”の部分がこの物語をファンタジーにまで引き上げていて、そんな非日常体験が起こり得るのが夏休み=特別な時間の体現。――だからこそ夏休みは魅力的なんだ、という感じですね。
 私個人の趣向としては『帰天城の謎 ~TRICK 青春版~』の方が好みなのだけど、そういった意味ではこの『ぼくと未来屋の夏』の方がより“夏休みっぽい”作品ではあります。これをこの季節に読めたのは素直に嬉しいですね~

 未来屋の猫柳さんは 夢水清志郎+ポケモンのタケシな雰囲気。ダメダメで女好きなんだけど、しっかり大人で抱擁力もある。しかも最後の最後でとんだ超展開まで決めてくれちゃって、オイシイとこ取りにも程がある。
 一方、主人公の風太は小説家を夢見る小学生。乱歩賞よりもメフィスト賞を狙っているところに思わずにやり。風太の書いている「少年探偵WHO」、実際にメフィストに載ってたしね。念願叶ったり?


余談。神隠しの話題で『神隠島』なる作品の名前が! 幻の作品ktkr
――著者はもしかして風街美里!?
それとも勇嶺薫?


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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2011年に読んだ小説の          ベスト5はこれ!!

1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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