2010.07/21 [Wed]
映画『マンモス』
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これがゼロになるまでにあのマンモスを取り押さえるか退治することができなければ、
町全体が爆破されることになっている
4万年の眠りから目覚めたマンモスが現代に甦るモンスターパニック。ルイジアナ州ブラックウォーターのある暑い夏の日の午後。炎と轟音と共に落下した隕石が自然史博物館に展示されていたマンモスに激突。その衝撃から凶暴なマンモスが目覚めてしまう。マンモスの暴走を抑止するために政府の特別捜査官らは現場に向かうが……。(2006年 アメリカ)
地上波で放送していたので視聴。
素人作成のようなマンモスのハリボテCG(しかも動きがカクカク)が違和感満載で、CMの段階から既にC級未満の気配が壮絶にしていたのですが、実際に見てみるとこれが想像以上の――いや、想定範囲を余裕で下回るクソ映画でした。5段階評価の許容限度を超えて、6段階目として星0評価を新設させるほどのレベルです。
『プレデターX』『怪獣大決戦ヤンガリー』に次いで“クソ映画 四天王”の第3作目(もう1作は未定)はこれで決定でしょう。そのくらい酷い。むしろ非道い。
まずこれ、モンスター・パニックのフリをしているのですけど、コメディなんですよ。内容が笑えるとかそういう意味ではないですよ? 作風からしてきちんとコメディの体裁を取っているので、酷さに笑えるとかそういう意味ではありません。
たとえば、メモを捲ったりサングラスを外すときにいちいち「しゅっ!」みたいな効果音はつけるし、主人公の娘の部屋の窓から外に出ようとした恋人が屋根から転げ落ちる(この映像の時点であり得ない)場面では妙ちくりんなBGMが流れる。コントかっ!
極めつけは過去に宇宙人に切り落とされ、彼らに乗っ取られた人間の“手”が冷凍保存されている上に、あろうことかそれを電子レンジで解凍。『ゲゲゲの鬼太郎』のリモコン手さながらに手が動き回り、わけのわからないその動きに字幕の訳文まで付けてくる。この過去パートも本当に描写がギャグそのもので。
それで笑えるかと訊かれたらまず答えがノーだからタチが悪い。
マンモス映画のハズなのにエンタープライズ NX-01 みたいなデザインのUFOがいきなり出てくるスケール感も意味不明。妙にカッコ良いオープニング音楽もまず違和感。マンモスには宇宙人が乗り移って操っているといっているのに生物学的に貴重でどうのとかいう主人公。CG班の体力温存のために極力出てこないマンモス。不自然な大きさ。マンモスが出ても町は相変わらず長閑で危機感皆無。そのくせマンモスを退治できないなら町ごと爆破するといい、それほどの重大事にも関わらず動く人間はたったの2名。んで、死ぬ人は死ぬと。
何なのこれ? 助けてよ! あのオチとかさ!!
意味がわからない。シリアスなのかコメディなのかすらも判別できないんですけど。
これはB級パニック好きの私でもムリでした。制作費のムダ。テレビ映画だからとか理由にならないから!
はぁ? こんなんまったく出てこねぇし。
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