2010.07/11 [Sun]
映画『劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ』
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★★☆☆☆
超克せよ! 時空の運命を!!
豊かな自然に囲まれた美しい街“ミチーナ”を訪れたサトシたちの前に、すべてを生み出したといわれる幻のポケモン・アルセウスが現れる。アルセウスは大昔、自らの命を危険に晒してこの地を守り、さらに自身の命の源から作り出した“命の宝玉”を人間に貸し与え、繁栄させたのだ。しかし人間はアルセウスを裏切り、攻撃を仕掛けたという。アルセウスの怒りを静めるため、サトシたちは古代ミチーナへ時空を超えた旅に出るのだった。
劇場版「ポケットモンスター」通算第12作目。「ダイヤモンド&パール」の“神々の戦い三部作”の3作目です。
地上波で放送があったので視聴しました。
毎年、夏の劇場版公開に併せて昨年公開の映画をテレビで放送、という形式ももはや恒例。ポケモン第一世代である私は一時期視聴を止めていた時期(金銀編)の作品も含め、全作観ているのですが、既に5作目あたりからマンネリ化の兆しが見られてきます。特にAG編あたりからはその傾向が顕著で、伝説のポケモンがぎゃーす!な展開でああそうですか、とまぁそんな感じ。
しかし前作『氷空の花束 シェイミ』は違いました。夏に吹いたひと辻の涼やかな風のような、心に染み入ってくる感動的な物語とそれに花を添える美しい映像。図らずも魅了されてしまいました。
その流れを汲んでの本作。前々作でディアパルが衝突していた理由が判明し、ギラティナが未だにディアルガをつけ狙っている。そんなリンクを垣間見せつつ物語は始まるのですが、これが正直しょぼい。
ファンの間で美輪セウスとも仇名される創造の神が直接的な破壊行為に及ぶ様はかなり衝撃的ではあるものの、画面上に映し出される場所がミチーナの、しかも神殿周辺のみでモブキャラが逃げ惑うシーンもなし。要するに、無人の地域にアルセウスが攻撃を仕掛け、それをディアパルとギラティナが防ごうとしているだけで終末感の微塵もありません。この画を見せられて誰が世界が滅びると思うのかって話ですよ。過去最大スケールの物語であるハズなのに、なんでこんなにチープになっちゃったんでしょう?
さらに悪いことに、過去へと遡ったサトシたち一行が目にした“事実”があまりにも想像どおり。捻りもなければ謎もなく、興醒めなことこの上ない。サトシやヒカリの手持ちポケモンももっと活躍させる余地がある――というか、使いどころはたくさんありました。命の宝玉が落下したならムクさんを使えば良いし、投獄された際もモンスターボールからポケモンを檻の外に出せば問題解決です。
さんざん推していたわりにギザみみピチューの活躍もイマイチ。ギザみみがどうのという以前に存在理由すらわかりません。伝説ポケモンのヒードランも単なるゴキb(ry
今回の敵役ギシンは決して悪人ではありませんでした。アルセウスを嵌めたのもミチーナの自然と人々を真剣に考えてのことであり、私利私欲では全然ない。この人の描き方ひとつとってみても、そこの葛藤をもっとクローズアップしていればかなり素晴らしい作品に成り得たハズです。なんだかなぁ。
全体を振り返ってみても、水浴び中の帽子なしサトシと、同じく川で遊ぶヒカリの
……ヒカリのポニテ、永久保存級に可愛よぅ (ノ▽≦*)
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