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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『ディープ・ライジング コンクエスト』

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★★☆☆☆
さっさと絶滅しろっ!!
メキシコのリゾートで、ビーチ・パトロールのベンは海底ケーブルにサメの歯が刺さっているのを見つけた。いくら調べても種類がわからないそのサメの正体を探るべくインターネットで情報を募ったところ、彼の元に海洋生物学者と名乗るキャットという女性が現れる。彼女によると、それは珍しいアノザメの亜種のものであるらしい。ついてはその歯の発見場所を教えてほしいと言われ――。(2002年 アメリカ)


「シャーク・アタック」シリーズ 第3作。
といってもコンセプトでシリーズなだけで物語に連続性はありません。
何にせよ、地上派で放送があったので視聴しました。
 原題が「シャーク・アタック3/メガロドン」というだけあって、今回のサメはかの有名な絶滅種カルカロドン・メガロドンです。
 体長にして16メートル近く。1918年のニュージランドでの目撃談、1954年のオーストラリア船籍の船底につけられた現存種としては大きすぎる咬み跡と採取されたいくつかの歯――。未だに生存説が(ほんのわずかではありますが)囁かれ、数々のUMA本でも取り上げられるメガロドンがテーマというのだから、これはUMAファンとしては見ておかなくちゃでしょう。部屋に飾ってあるカルカロドン・メガロドンのフィギュアが泣くってもんです。

 でそんなメガロドンの壮絶な暴れっぷりを絶大に期待していたわけですが――アレ?
 何か小っちゃいよ? 『ディープ・ブルー』に登場するサメなんかよりも全然ミニサイズ。下手したら人間とそう変わらないくらいです。それもそのハズ。この映画に出てくるメガロドンは体長4メートルの子供だったらしいです。
なんじゃそりゃああ!! わざわざメガロドンにする必要性皆無じゃん!
 しかもこのサメ、本物のサメの映像を使っているのですが、どこから引っ張ってきたのかわからないけどドラマパートとの画質がまったく違って、ツギハギ感丸出し。これで緊迫感を感じろというのがムリな話で、萎える萎える。

――と、思っていたら

ええええぇぇええっ!?


 正直、私はこの『ディープ・ライジング コンクエスト』をナメてました。
 本作の本領はむしろ、子供メガロドンを退治したその瞬間からだったのです。勿論、言うまでもなく悪い意味で。もはやネタバレに配慮しようという気も起きないので書いてしまいますが、子ザメを倒してさぁ帰ろうというところで、ついに20メートル級の親ザメが出現します。

 これがもう酷い。これまたどこかからの流用らしきサメの映像に、縮小したボートと人間を重ね合わせた、あんまりにもあんまりな合成映像。おまけにサメに呑み込まれる人を、わざわざサメに“呑まれやすいように”動かして、「すぽん」という音がしそうなくらい綺麗に口の中に収まる始末。水上スキーに乗ってる人を呑むシーンとかギャグだろ、としか言いようがない。
 終いには、もうお願いだからサメ出てこないで!と叫びたくなります。
 加えて、メガロドンに襲われた客船の上の人間が次々と海に振り落とされていく描写では、明らかに自ら海に向かってジャンプしている人が多数いるという謎加減。これには大爆笑でした。
 
 そもそも私はどんなB級映画も、単純にあらすじが面白そうだと思って見始めるので、基本的に作品自体をバカにしたり、ツッコミを入れてやろうという神経は持ち合わせていないのですが、ごめん、これは擁護できない低クオリティ――というか制作側の志の低さだよなぁ。
 ただしカオスな映像の数々に惑わされなければ、ストーリー自体は全然見られるものになっています。

うおぃ、結構語ったな、今回。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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