2010.07/04 [Sun]
西尾維新『朗読活劇 刀語 第零話 虚刀・鑢 /第一章』
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★★★☆☆
それでは、実に久し振りに。或いは、初めて。
対戦格刀剣花絵巻。剣戟活劇時代劇。
刀語の始まる前――。
「大乱の英雄」と呼ばれた、旧(ふる)き刀の物語!
原作者:西尾維新完全書き下ろしにより遂に語られる、虚刀流六代目・鑢六枝の真実!
第一章はとがめ役の田村ゆかりが朗読を担当。
アニメ『刀語』の初回限定版DVD/BDの特典CDに収録の物語。
活字媒体では存在せず、声優さんの朗読によるCD音源としてだけ存在するという何とも珍しい形態の作品。
「小説」としてのカタチではない「小説」なので、下手したら将来的にかなりレアな作品になりそうな予感がします。
今回、第一回目はわが愛する田村ゆかりによる朗読ということで、それだけでもう内容がどうでもよくなるくらいに大満足です(酷い
というのもこの第一章は導入部で、物語面での内容は殆どないに等しい。みぎりさん、そういう口調なんすか……くらいかな。感想としては。
いわゆる序章にあたるために続く第二章、第三章に比べても収録時間はかなり短く、本章は始まり始まり的な具合で終わります。このフォーマットは本シリーズ12作と同様の形式で、本作があくまで『第零話』としての「刀語」のうちの1話である、というスタンスが強調されています。
私は普段本を読む際、だいたい1ページ1分計算で1時間に60ページほどしか読めないスローペースリーダー(なんだそれ)なのですが、本作と同じくほぼ朗読形式のドラマCD『不問語』も似たようなペースで進んでいます。だとすると、この『第零話』も序章10分=10ページ、続く各章も20~30ページと割り振られ、計算すると12章できちんと講談社BOX1冊分に相当する作品に仕上がることになります。
こんなところもちゃんと意識しているっぽい。
それにしても西尾維新の文章はリズム感があって聴いていて心地良いです。
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