2010.06/30 [Wed]
2010年 上半期ベスト10
6月も30日ということで上半期の〆に相応しく
現時点までの2010年読了本ベスト10を発表したいと思います!
o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o イエーイ
タイトルをクリックすると感想ページが見られる便利仕様で
さらに“ひとことコメント”付き。
さあ皆、これをチェックして書店へGoだ!
そんなこんなで
第10位 加納朋子『ぐるぐる猿と歌う鳥』
小学五年生の高見森は、父親の転勤のため北九州に引っ越すことになった。転校先で出会った、同じ社宅に住む仲間たち――ココちゃん、あや、竹本兄弟、そしてパック。新しい友だちと楽しい日々を過ごす森だったが、徐々に違和感を覚え始める。誰かが描いた地上絵、図書室の暗号、友だちの秘密……。小さな謎に秘められた、驚きの真実とは。
■ ノスタルジックな空気に浸りたい、そんなときにはこの1冊。
第9位 古野まほろ『天帝のはしたなき果実』
90年代初頭の日本帝国。名門勁草館高校で連続する惨劇。暗号、高校にまつわる七不思議、ダイイングメッセージ……。子爵令嬢修野まりに託された数列の暗号を解いた奥平が斬首死体となって発見される。報復と解明を誓う古野まほろら吹奏楽部の面子のまえで更なる犠牲者が!
■ <<一級の吹奏楽小説で超絶に本格ミステリ、ただし最後以外>>みたいなっ!(巫女子ちゃん風に)
この文章を乗り越えてこそ、辿り着ける地平がある。
第8位 築山桂『鴻池小町事件帳 浪華闇からくり』
大塩平八郎の乱から七年。「天下の豪商」といわれる鴻池本家の娘・澪は、病臥中の兄を見舞いにきた本家で、加賀藩の菊池兵吾と名乗る武士に襲われた。間一髪で澪を助けたのは、通りすがりの摺り物売り・孝助という男だった。だが、命の恩人だと思ったその男は、澪の兄の枕元から薬を奪い、逃げ失せてしまう。孝助の目的は何だったのか? 澪は、幼馴染の奉行所同心・桐谷藤馬たちの協力を得て、真相を追い始めるが……。
■ 事件に関わっているのだもの。皆が幸せになる結末なんて有り得るハズもない。
それでもどこか爽快感のあるラストは、ふと立ち止まって空を見上げてみたときの、その感覚に近くて。
第7位 はやみねかおる『帰天城の謎 ~TRICK 青春版~』
山田奈緒子と上田次郎は実は過去に出会って、事件を解決していた!? 花も恥じらう女子中学生、山田奈緒子。日本一周武者修行の旅をしている、上田次郎。不思議な縁で出会った二人は、N県の踊螺那村で、奇妙な事件に巻き込まれる。消えた城、隠された埋蔵金、玲姫の妖術……。超常現象は、すべてトリックで説明できるか!? ドラマ『TRICK』とはやみねかおるの絶妙なコラボレーションが実現!!
■ これぞ、青春!ひと夏の物語!! これからの季節にぴったりな、夏の課題図書に決定です。
第6位 バーナード・ベケット『創世の島』
21世紀末、世界大戦と疫病により人類は死滅した。世界の片隅の島に大富豪プラトンが建設した<共和国>だけを残して。時は流れ、いま、アカデミー入学をめざすひとりの少女の4時間に渡る口頭試問が行われようとしていた。彼女の口を通して語られる<共和国>建設の経緯やその社会構造、歴史、AIの問題――新たなる「創世」に秘められた驚天動地の真相とは……。
■ 何が起きたのか、焦点はそこだけです。殆ど会話だけで進行する物語、ほんと面白かったです。
続いてベスト5
第5位 築山桂『浪華疾風伝 あかね 壱 天下人の血』
大坂夏の陣から八年。復興に沸く町に、軍師真田幸村の嫡男・大助を伴い、天下人太閤秀吉の血を引く娘・茜が還ってきた。ともに身代わりを立て戦火を生きのびた弟を捜すために――。豊臣家の隠し財宝と、その秘密を握るとされる生き残りの姫君をめぐり、異なる思惑と野望を秘めた新興商人や幕府の残党狩りの連中が、一斉に動きだす。過渡期の町・浪華を舞台にした、胸躍る、新感覚青春時代小説。
■ 時代小説なんて興味ないとかそんなことを言ってる場合じゃありません!
若者向けに書き下ろされた“恋する時代小説”にハートキャッチされること間違いナシ。
第4位 朱川湊人『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』
CREW GUYS研修隊員・ハルザキ カナタ――夢は、ウルトラマンだろうが何だろうが、すべての異星人を地球から追い出すこと。かつて謎の異星人の円盤による攻撃で父を失った過去を持つカナタは、頻出する怪獣・異星人による侵略行為と絶え間なく戦う防衛チーム「CREW GUYS」に研修隊員として配属される。その初日、宇宙から飛来した謎の物体とウルトラマンメビウスとの戦いを眼前で目撃した彼は、メビウスの正体がGUYSのヒビノ ミライ隊員であることを知る。地球防衛の最前線にして要である筈の組織内に異星人が紛れているという事実に憤るカナタであったが、どうやらGUYSのクルーは皆、そのことを承知しているようで――。
■ かつて一度でもウルトラマンに憧れた経験のある人なら、誰もが楽しめます。
むしろこれは、いまの『ウルトラマン』を見ていない人にこそ読んで貰いたい作品です。
第3位 古野まほろ『探偵小説のためのゴシック「火剋金」』
あかねが愛する街・実予に神出鬼没の怪盗・黒蜜柑が現れた。奪われてゆく至宝。コモ、美少女陰陽師の出番だよ!鉄壁の密室で、泥棒を捕まえよう!……ってコモが犯人として逮捕されちゃうってどういうこと!?しかも警視の兄さんは左遷されそうだし。こうなったら、私が黒蜜柑の正体を見破るしかないよ!大人気シリーズ、ついに最終巻!
■ 最終巻という都合上、他人には薦めにくいですが、とにかく感動したっ!
相変わらずロジカルな謎解きと、美しい終幕。「探偵小説」シリーズ、この機会に読んでみては?
第2位 万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』
かのこちゃんは小学一年生の元気な女の子。マドレーヌ夫人は「外国語」を話し、犬の玄三郎を夫に持つ優雅な猫。その毎日は、思いがけない出来事の連続で、不思議や驚きに充ち満ちている。
■ 「刎頚の友でござる」が名ゼリフ過ぎる……。
正直、万城目学をナメていたと言わざるを得ない。
第1位 小川一水『第六大陸』(全2巻)
西暦2025年。サハラ、南極、ヒマラヤ―極限環境下での建設事業で、類例のない実績を誇る御鳥羽総合建設は、新たな計画を受注した。依頼主は巨大レジャー企業会長・桃園寺閃之助、工期は10年、予算1500億、そして建設地は月。機動建設部の青峰は、桃園寺の孫娘・妙を伴い、月面の中国基地へ現場調査に赴く。だが彼が目にしたのは、想像を絶する苛酷な環境だった――民間企業による月面開発計画「第六大陸」着工。
■ 月に結婚式場を建てる!というロマンチックな話をリアルSFにまで落とし込んだ大河物語。
はやぶさも還ってきたし、ちょっとタイムリー?
――ということで
以上、10作品でした。
何かしら興味を惹かれるものはあったでしょうか?
ここで挙げた作品はどれもオススメなので読んでみて損はないです。
ただし、古野まほろに関しては途中で投げないで!と懇願だけしておきたいところ。
ではでは~
現時点までの2010年読了本ベスト10を発表したいと思います!
o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o イエーイ
タイトルをクリックすると感想ページが見られる便利仕様で
さらに“ひとことコメント”付き。
さあ皆、これをチェックして書店へGoだ!
そんなこんなで
第10位 加納朋子『ぐるぐる猿と歌う鳥』
小学五年生の高見森は、父親の転勤のため北九州に引っ越すことになった。転校先で出会った、同じ社宅に住む仲間たち――ココちゃん、あや、竹本兄弟、そしてパック。新しい友だちと楽しい日々を過ごす森だったが、徐々に違和感を覚え始める。誰かが描いた地上絵、図書室の暗号、友だちの秘密……。小さな謎に秘められた、驚きの真実とは。
■ ノスタルジックな空気に浸りたい、そんなときにはこの1冊。
第9位 古野まほろ『天帝のはしたなき果実』
90年代初頭の日本帝国。名門勁草館高校で連続する惨劇。暗号、高校にまつわる七不思議、ダイイングメッセージ……。子爵令嬢修野まりに託された数列の暗号を解いた奥平が斬首死体となって発見される。報復と解明を誓う古野まほろら吹奏楽部の面子のまえで更なる犠牲者が!
■ <<一級の吹奏楽小説で超絶に本格ミステリ、ただし最後以外>>みたいなっ!(巫女子ちゃん風に)
この文章を乗り越えてこそ、辿り着ける地平がある。
第8位 築山桂『鴻池小町事件帳 浪華闇からくり』
大塩平八郎の乱から七年。「天下の豪商」といわれる鴻池本家の娘・澪は、病臥中の兄を見舞いにきた本家で、加賀藩の菊池兵吾と名乗る武士に襲われた。間一髪で澪を助けたのは、通りすがりの摺り物売り・孝助という男だった。だが、命の恩人だと思ったその男は、澪の兄の枕元から薬を奪い、逃げ失せてしまう。孝助の目的は何だったのか? 澪は、幼馴染の奉行所同心・桐谷藤馬たちの協力を得て、真相を追い始めるが……。
■ 事件に関わっているのだもの。皆が幸せになる結末なんて有り得るハズもない。
それでもどこか爽快感のあるラストは、ふと立ち止まって空を見上げてみたときの、その感覚に近くて。
第7位 はやみねかおる『帰天城の謎 ~TRICK 青春版~』
山田奈緒子と上田次郎は実は過去に出会って、事件を解決していた!? 花も恥じらう女子中学生、山田奈緒子。日本一周武者修行の旅をしている、上田次郎。不思議な縁で出会った二人は、N県の踊螺那村で、奇妙な事件に巻き込まれる。消えた城、隠された埋蔵金、玲姫の妖術……。超常現象は、すべてトリックで説明できるか!? ドラマ『TRICK』とはやみねかおるの絶妙なコラボレーションが実現!!
■ これぞ、青春!ひと夏の物語!! これからの季節にぴったりな、夏の課題図書に決定です。
第6位 バーナード・ベケット『創世の島』
21世紀末、世界大戦と疫病により人類は死滅した。世界の片隅の島に大富豪プラトンが建設した<共和国>だけを残して。時は流れ、いま、アカデミー入学をめざすひとりの少女の4時間に渡る口頭試問が行われようとしていた。彼女の口を通して語られる<共和国>建設の経緯やその社会構造、歴史、AIの問題――新たなる「創世」に秘められた驚天動地の真相とは……。
■ 何が起きたのか、焦点はそこだけです。殆ど会話だけで進行する物語、ほんと面白かったです。
続いてベスト5
第5位 築山桂『浪華疾風伝 あかね 壱 天下人の血』
大坂夏の陣から八年。復興に沸く町に、軍師真田幸村の嫡男・大助を伴い、天下人太閤秀吉の血を引く娘・茜が還ってきた。ともに身代わりを立て戦火を生きのびた弟を捜すために――。豊臣家の隠し財宝と、その秘密を握るとされる生き残りの姫君をめぐり、異なる思惑と野望を秘めた新興商人や幕府の残党狩りの連中が、一斉に動きだす。過渡期の町・浪華を舞台にした、胸躍る、新感覚青春時代小説。
■ 時代小説なんて興味ないとかそんなことを言ってる場合じゃありません!
若者向けに書き下ろされた“恋する時代小説”にハートキャッチされること間違いナシ。
第4位 朱川湊人『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』
CREW GUYS研修隊員・ハルザキ カナタ――夢は、ウルトラマンだろうが何だろうが、すべての異星人を地球から追い出すこと。かつて謎の異星人の円盤による攻撃で父を失った過去を持つカナタは、頻出する怪獣・異星人による侵略行為と絶え間なく戦う防衛チーム「CREW GUYS」に研修隊員として配属される。その初日、宇宙から飛来した謎の物体とウルトラマンメビウスとの戦いを眼前で目撃した彼は、メビウスの正体がGUYSのヒビノ ミライ隊員であることを知る。地球防衛の最前線にして要である筈の組織内に異星人が紛れているという事実に憤るカナタであったが、どうやらGUYSのクルーは皆、そのことを承知しているようで――。
■ かつて一度でもウルトラマンに憧れた経験のある人なら、誰もが楽しめます。
むしろこれは、いまの『ウルトラマン』を見ていない人にこそ読んで貰いたい作品です。
第3位 古野まほろ『探偵小説のためのゴシック「火剋金」』
あかねが愛する街・実予に神出鬼没の怪盗・黒蜜柑が現れた。奪われてゆく至宝。コモ、美少女陰陽師の出番だよ!鉄壁の密室で、泥棒を捕まえよう!……ってコモが犯人として逮捕されちゃうってどういうこと!?しかも警視の兄さんは左遷されそうだし。こうなったら、私が黒蜜柑の正体を見破るしかないよ!大人気シリーズ、ついに最終巻!
■ 最終巻という都合上、他人には薦めにくいですが、とにかく感動したっ!
相変わらずロジカルな謎解きと、美しい終幕。「探偵小説」シリーズ、この機会に読んでみては?
第2位 万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』
かのこちゃんは小学一年生の元気な女の子。マドレーヌ夫人は「外国語」を話し、犬の玄三郎を夫に持つ優雅な猫。その毎日は、思いがけない出来事の連続で、不思議や驚きに充ち満ちている。
■ 「刎頚の友でござる」が名ゼリフ過ぎる……。
正直、万城目学をナメていたと言わざるを得ない。
第1位 小川一水『第六大陸』(全2巻)
西暦2025年。サハラ、南極、ヒマラヤ―極限環境下での建設事業で、類例のない実績を誇る御鳥羽総合建設は、新たな計画を受注した。依頼主は巨大レジャー企業会長・桃園寺閃之助、工期は10年、予算1500億、そして建設地は月。機動建設部の青峰は、桃園寺の孫娘・妙を伴い、月面の中国基地へ現場調査に赴く。だが彼が目にしたのは、想像を絶する苛酷な環境だった――民間企業による月面開発計画「第六大陸」着工。
■ 月に結婚式場を建てる!というロマンチックな話をリアルSFにまで落とし込んだ大河物語。
はやぶさも還ってきたし、ちょっとタイムリー?
――ということで
以上、10作品でした。
何かしら興味を惹かれるものはあったでしょうか?
ここで挙げた作品はどれもオススメなので読んでみて損はないです。
ただし、古野まほろに関しては途中で投げないで!と懇願だけしておきたいところ。
ではでは~
スポンサーサイト
Comment
Comment_form