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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『ダイ・ハード3』

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★★★☆☆
バカ言えよ、マクレーン
まだ生きてるだろうが

N.Y.の5番街。朝の買い物客で賑わうデパートが突然爆破された!サイモンと名乗る爆弾テロリストが爆破場所を地下鉄、小学校と次々に指定し、N.Y.市民を巻き込んだ爆破計画を敢行する。その予告爆破を阻止すべく、またまた“あの男”が立ちあがった!(1995年 アメリカ)


「ダイ・ハード」シリーズ 第3作。
先々週くらいに地上派放送していたので録画。
 「ダイ・ハード」を「ダイ・ハード」たらしめているものは、援軍の望めない限定条件下の特殊な舞台設定の中、ダメダメな男が自分の不遇さを散々ぼやきつつ、愛する家族のために血塗れ汗塗れ泥塗れになりながらもたったひとりで果敢にテロリストに立ち向かっていくところでしょう。常にぎりぎりでスマートなやり方からは懸け離れたその姿は決してカッコ良いとは言い難いけれど、だからこそカッコ良い。
 その点、本作はそれらの要素をすべてどこかにかなぐり捨て、舞台は大都会、バックアップの警察官も大多数いれば、共に事件に立ち向かう相棒もいます。嘆き担当は大体においてこの新参の相棒になるので、物語はもはや不死身の男ジョン・マクレーンの英雄伝説と化しています。
 おまけに『2』であれだけ良いエンディングを演出してくれた妻のホリーとも再び疎遠に。『マクロス7』で倦怠期・別居中設定にされたマックスとミリア並みに見たくもない後日談です。
 そんな余計な設定を作っておきながら結局、マクレーンに電話させて、それでちょっと良い話でしょ、みたいな?

 観 客 ナ メ ん な 。  


 別に私は『ダイ・ハード』に思い入れも何もないですし、脚本のバッティングがどうのとかの都合も知らないですけど、それでもこれは“続編”にするべきじゃなかった。矜持を失ったら作品はそれでお終いですよ。

 ただ、これでつまらなかったらそれはそれで良い(のか?)ですが、この作品はノンシリーズもののアクション映画として見れば普通に面白いからタチが悪い。テロリスト集団の真の目的や、いっそ清々しいくらいに大胆な目的達成手法など、いかにも大作アクション映画らしいド派手な演出の数々。マクレーンとゼウスの掛け合いに我鳴り合い。うん、正直見ていて楽しいです。つまらないとはとても言えません。

そんな困ったちゃんな『ダイ・ハード3』
評価はやっぱり前作同様、★×3を付けざるを得ないのでした。


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プロフィール

はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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