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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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はやみねかおる「後夜祭で、つかまえて」

ダ・ヴィンチ 2010年 07月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2010年 07月号 [雑誌]

メディアファクトリー 2010-06-05
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★★★☆☆
後夜祭までにわたしをつかまえられたらあなたの勝利――。文化祭直前、神田川創人の元に“騒動師”と名乗る人物から届けられた挑戦状。“将来名探偵になる男”を自称する創人は嬉々としてこの挑戦を受けて立つことを決め、文化祭期間中のバイトの予定をすべてキャンセルして、クラスメイトの美和(びわ)と共に“騒動師”捜しに乗り出すことに――。


『ダ・ヴィンチ』2010年7月号掲載のはやみねかおる書き下ろし新作短編。
 普段から『ダ・ヴィンチ』(と『王様のブランチ』)なんて紹介されている本も内容も、大衆的すぎてダメだと散々言いたい放題している私ですが、そうはいっても新しい号が出るとチラ見程度に立ち読んでいたりするわけで(最悪だな
 そんなふうに今月も手にとってみたらなんと、はやみねの新作短編が載っているというじゃないですか!
 はやみねかおるはいままでに短編集を出したことはなく、たぶんこれからもその見込みは薄いと思われます。ここで手に入れなければ読める機会が絶望的なまでに失われることはまず確実。
……買ってきました 『ダ・ヴィンチ』。

 これぞ青春という感じの、このストレートでむずがゆい恋愛模様もまたはやみねかおるの得意とするところ。『虹北恭助の冒険』の響子ちゃんと恭助とか大好きすぎる。
 その類に漏れず本作も“文化祭の後夜祭”という、いかにも青春真っ盛りなシチュエーションで楽しませてくれます。ここらへんは、はやみねのカラーというよりも『ダ・ヴィンチ』購読層の嗜好に合わせてというのが大きいのかもしれませんが。

 この短編、実は私にとっては念願といっても良いくらいに待望だった作品でした。創人の「名探偵になる男」のセリフだけで胸に込み上げてくるものがある人は、かなりディープなはやみねファンでしょう。
 そう。今回の主役であるこの神田川創人という高校生、「夢水清志郎事件ノート」第6作『機巧館のかぞえ唄』で教授が一週間に渡って世話をし、その間みっちりと探偵術の訓練を施したあの赤ちゃんなのです。父親がいないという話からしてもまず間違いなく。
 だから教授の意志が彼の中にしっかりと受け継がれているところを目にしたときは、本当に感無量でした。

とはいえ創人君、まだまだ修行中。乙女心含め、すべてを見通すことができる名探偵になるのはもう少し先になりそうです。
ダ・ヴィンチMF文庫あたりでのシリーズ化、熱烈希望!!


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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