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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『マインドハンター』

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★★★★☆
FBIの心理分析官(プロファイラー)を目指す、7人の訓練生。彼らが教官に連れてこられたのは、ノースカロライナ沖の無人島だった。軍の特殊訓練施設で、教官が仕組んだ連続殺人犯をプロファイリングし、犯人を暴くのが最終試験なのだ。翌朝、さっそく捜査のシミュレーションが開始された矢先、第一の罠にハマッた仲間が無残にも殺されてしまう。訓練生たちは状況を受け入れられずパニックに陥るが、犯人は次の殺人予告まで残していた……。(2004年 アメリカ)


地上波で放送があったので視聴。
あらすじに惹かれ、何気なく録画してみたのですが、これが思わぬ拾い物。かなり面白くて身を乗り出して食い入るように見てしまいました。こんな内容も伝わらないようなトレジャーハンター風なパッケージで誰の目にも留まらず埋もれていくには惜しい作品です。

 筋立ては読んでのとおり本格・新本格ミステリのド直球。最終試験として廃墟同然の孤島に赴いた訓練生達とFBIから派遣された現役捜査官が次から次へと何者かに殺されていくというストーリーはアガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』の現代アレンジ版と称されていますが、ご存知のように私が読んだクリスティ作品は『ポアロ登場』までの3作と小学生の頃に読んだ『オリエント急行の殺人』のみなので判断のしようがありません。個人的には最終試験+孤島の組み合わせで『探偵学園Q』の「霧咲島の惨劇」を思い浮かべました(まぁ着想自体は同じで、要するに孤島ものですね)。

 もっとも本作は論理の積み重ねのみでは犯人に辿り着くことは不可能で、推理部分はプロファイルによる犯行手順の推察に限定。最後の最後まで犯人が誰かわからないその状況を楽しむのが正しい見方です。というか誰が犯人かという決定打を出さずして、残り4人からああいった展開に持っていくのは非常に上手いと思います。疑心暗鬼の蔓延するクローズド・サークルだからこそできるある意味力技なんですけど、それが通る状況をきちんと作り込んでいるので全然オーケー。
 
 上手いといえば冒頭シーンでの伏線の出し方のさり気なさが映像作品的ですごく良かった。そしてええ、すっかり騙されましたよ。その“伏線”とは別の部分ですけど、初っ端から。
 明らかに主役だと思っていた人物がいちばん最初に殺されたり(私は映画が好きな癖して俳優はまったく知らないのですが、この殺された人を演じていたのは普通に主役級の役者さんだったらしいです)、観客を驚かせる術を心得てますね、この映画。
 それでいて鬼教官ハリスの最期のセリフとか、押さえるべき点はきちんと守っているのが素晴らしい。あの場面は胸にくるものがありました。

 本筋とは関係ないですけど、アメリカ映画の訓練生ってバーに行くとみんな同じことするんですね。“あの女をオトせるか勝負”。『守護神』の海難士訓練生と行動が丸っきり一緒w


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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