2009.04/25 [Sat]
藤咲淳一『ケータイ捜査官7 滝本壮介の事件簿』
![]() | ケータイ捜査官7 滝本壮介の事件簿 (トクマ・ノベルズEdge) 藤咲淳一 徳間書店 2008-11-18 売り上げランキング : 532795 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★☆☆
二十九歳にもなってアクションか
人間を攻撃せよ。何者かにハッキングされ、暴走する建設用巨大重機の前に、ひとりの男がたちはだかった。滝本壮介。ネットの闇にひそむ犯罪を暴く秘密組織・アンダーアンカーのエージェント。そしてその傍らには“歩くケータイ”の姿があった。ケータイ電話型二足歩行ロボット=フォンブレイバー。しかも、そいつは滝本の相棒となるべくこの世に生を受けた新型だ。だが今滝本は、重機の暴走を唯一止められる新型機、通称セブンの使用をためらっていた。自らの意思で考え、語るフォンブレイバーという存在は、本当に人と共に歩めるのか?大人気特撮TVドラマを、本編スタッフがノベライズ。TV本編の主人公・ケイタと出会う前の滝本とセブンの熱い生き様を受信せよ。
「相棒」と双璧を成して、いま最も面白いドラマ「ケータイ捜査官7」のノベライズ。ドラマや映画のノベライズで面白いと思えるものは少ないけど、これは良いノベライズ。今は亡き滝本とセブンの出会いからバディとなっていく過程、ハッキング・プログラム“マジックワンド”をめぐる事件を描かれ、読み応え充分。しかし、第1話を見ていると、セブンと滝本は最初から良いバディかと思いきや、ゼロワン事件が大きなトラウマを残していたとは。はふう。
事件簿とは言いつつミステリではないから、犯人なんかはすぐに気付くレベル。とはいえ。もうね、滝本さんが格好良すぎて。ハードボイルドってこういうことをいうんだな、と。なんとかテレビSPか何かでやってくれないかなあ。
本編未登場のフォンブレイバー6(ロク)が登場するのもノベライズならでは。出てこないと思ったら外国にいたのか。外国人バディのブラックバードがタランティーノなのかな、きっと。
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